イーロン・マスク氏が、X(旧Twitter)上でトランプ前大統領の再選を熱烈に支持していることが話題となっています。一体何が彼をそこまで駆り立てるのでしょうか?この記事では、マスク氏の動向を詳しく分析し、その背景にある真意を探ります。
マスク氏、Xでトランプ氏支持を連日発信!
ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、マスク氏は大統領選挙投票日以降、Xに政治関連の投稿を1日平均100件以上も投稿しており、その多くがトランプ氏への支持を表明する内容となっています。「トランプ氏が導く未来は明るい」といったコメントを繰り返し投稿し、Xユーザーに対しては、既存メディアに代わってトランプ氏の再執権を「報道」するよう促しています。
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XのCEOであるリンダ・ヤッカリーノ氏もマスク氏の姿勢に同調し、伝統メディアの人気が低下する一方で、Xが「真実」を伝えていると主張しています。
マスク氏とトランプ氏の蜜月関係
マスク氏は数ヶ月前からXをトランプ氏の選挙運動ツールとして活用しており、7月にはトランプ氏支持を公式に表明、8月にはX上で2時間以上にわたる対談を実施しました。トランプ氏は2021年1月の議会襲撃事件を扇動したとしてXのアカウントを停止されていましたが、マスク氏がXを買収した翌月にアカウントが復活。その後、マスク氏との対談をきっかけに、トランプ氏もXでの投稿を再開しました。
大統領選挙当日には、マスク氏は2億人以上のフォロワーに向けてトランプ氏への投票を呼びかけ、トランプ氏も勝利演説でマスク氏に感謝の意を表しました。
専門家の見解
ジョージ・ワシントン大学の政治研究所初代所長、スティーブン・リビングストン氏は、マスク氏の行動について、Xを保守運動の「教会」に変え、公論の場からメガホンへと変質させたと指摘しています。
Xの変貌とマスク氏の影響力
マスク氏は2022年10月にTwitterを買収後、「表現の自由」を掲げて従来のコンテンツ調整ガイドラインを廃止し、Xを右翼寄りのプラットフォームへと変貌させました。ヤッカリーノ氏をCEOに任命し、サービス名をXに変更するなど、大胆な改革を断行しています。
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また、自身のアカウントの表示を優先するようエンジニアに指示するなど、自らの影響力を最大限に活用しています。
まとめ:マスク氏の真意はどこに?
マスク氏の行動は、単なるトランプ氏支持を超え、Xを自身の思想を広めるためのプラットフォームとして利用しようとする意図が見て取れます。彼の真意はどこにあるのか、今後の動向に注目が集まります。