嘘解きレトリック:低視聴率でも高評価の謎

昭和レトロな世界観と個性派コンビが織りなすミステリードラマ「嘘解きレトリック」をご存知でしょうか?フジテレビ系列の月9ドラマとして放送中の本作は、累計100万部突破の都戸利津氏の人気コミックが原作。借金まみれの探偵・鳴瓢乙治(鈴鹿央士)と嘘を見抜く能力を持つ女性・鹿乃子柚葉(松本穂香)が、昭和初期の架空の町・九十九夜町を舞台に難事件に挑みます。

視聴率低迷の意外な理由とは?

しかし、初回7.1%だった視聴率は、第2話で6.5%、第3話で6.0%と低迷。第4話で6.7%と持ち直したものの、厳しい状況が続いています。

一部では、主演の鈴鹿央士さん、松本穂香さんが”小粒”であることや、ミステリーとしての完成度に課題があることが指摘されています。確かに、緻密なセットや衣装にこだわった制作費を考えると、キャスティングに費用をかけられなかったのでは?という声も聞こえてきます。

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SNSで高まる評価:口コミが巻き起こす逆転劇

ところが、第4話以降、SNSを中心に「意外と面白い」「ハマり役」といった好意的な口コミが広がり始めました。

視聴者の間では、緻密なミステリーというより、ファンタジー要素を含んだエンターテイメント作品として捉える見方が浸透しつつあります。

また、鈴鹿さん、松本さんの演技も原作ファンから高く評価されており、キャラクターの魅力を最大限に引き出している点が共感を呼んでいるようです。

テレビドラマ評論家の山田一郎氏(仮名)は、「現代の視聴スタイルの変化も影響している」と指摘します。「リアルタイム視聴だけでなく、録画や配信で楽しむ視聴者が増えています。こうした視聴者がSNSで感想を発信することで、口コミ効果が生まれ、新たな視聴者層を獲得していると考えられます。」

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緻密な世界観と個性派キャストの魅力

「嘘解きレトリック」の魅力は、レトロな世界観だけではありません。大倉孝二さん、今野浩喜さんといった実力派俳優陣が脇を固め、物語に深みを与えています。

個性豊かな登場人物たちが織りなす人間ドラマも見どころの一つ。ミステリー、ファンタジー、人間ドラマと様々な要素が融合した、独特な世界観が視聴者を魅了しています。

今後の展開では、視聴率の巻き返しにも期待がかかります。口コミの広がりによって、新たな視聴者層を獲得し、”月9″としての存在感を示すことができるでしょうか?今後の「嘘解きレトリック」から目が離せません。