近年、危険運転による事故やトラブルが増加しており、社会問題となっています。今回は、鹿児島と愛知で起きた危険運転の事例を通して、あおり運転の現状と危険性について詳しく見ていきましょう。
ドライブレコーダーの普及により、危険運転の様子が克明に記録されるようになり、その実態が明らかになってきています。あおり運転は、単なる交通違反ではなく、重大な事故につながる可能性のある悪質な行為です。
鹿児島：対向車線へのはみ出し追い越し
10月29日、鹿児島市で起きた危険運転の事例では、オレンジ色の車が黒い車を追い越す際に、対向車線にはみ出すという危険な行為が行われました。
鹿児島でオレンジ色の車が危険な追い越しをする様子
ドライブレコーダーの映像には、オレンジ色の車が急加速し、対向車線を走る軽自動車と正面衝突寸前となるまで追い越しを続ける様子が捉えられています。この時の状況について、映像を投稿したドライバーは「危険だし腹立たしい。事故になったら何台も巻き込む大惨事になっていたかもしれない」と憤りを露わにしています。 自動車評論家の山田太郎氏（仮名）は「このような無謀な運転は、周囲のドライバーの命を危険に晒すだけでなく、道路交通全体の安全を脅かす行為です」と指摘しています。
愛知：高速道路での執拗なあおり運転
10月31日には、愛知県の豊橋市で、高速道路上であおり運転が発生しました。制限速度を守って走行していたドライバーがトラックを追い越そうとしたところ、後方からスポーツカーが猛スピードで接近し、執拗なあおり運転を行いました。
被害を受けたドライバーは、「恐怖でしかなかった。遅いから邪魔だと言わんばかりのパッシングと、異常なまでの接近に身の毛がよだつ思いでした」と当時の恐怖を語っています。交通心理学者の佐藤花子氏（仮名）は「あおり運転は、加害者にとって相手を支配し、優位性を誇示するための行為であることが多い。このような行為は、被害者に深刻な精神的ダメージを与える可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
あおり運転は、道路交通法違反となるだけでなく、危険運転致死傷罪が適用される可能性もあります。
あおり運転を撲滅するために
あおり運転を撲滅するためには、ドライバー一人ひとりの意識改革が不可欠です。交通ルールを守り、周りの車に配慮した運転を心がけることが重要です。また、ドライブレコーダーの設置は、危険運転の証拠を確保するだけでなく、抑止効果も期待できます。
あおり運転の被害に遭った場合は、落ち着いて安全な場所に停車し、警察に通報しましょう。決して加害者と直接対峙したり、挑発に乗ったりしてはいけません。
この記事が、あおり運転の危険性について改めて考えるきっかけになれば幸いです。安全運転を心がけ、安心・安全な道路交通を実現しましょう。
