(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、米大統領にトランプ前大統領が就任することで、ロシアとの戦争は終結が早まるとの見通しを示した。
ウクライナ公共放送「ススピーリネ」とのインタビューで語った。
ゼレンスキー氏はこの中で、ロシアの攻勢を受ける「極めて困難な」戦況を認めた。そのうえで、「新たに米ホワイトハウスを率いるチームの政策によって、戦争はより早期に終結するだろう」「これがかれらのやり方。米社会との約束であり、かれらにとって極めて重要なことだ」と述べた。
さらに、ウクライナとしては「来年、外交的手段で戦争を終結させるために、全力を尽くす必要がある」と強調した。
ロシアの攻勢については、ロシア軍が1日に2000人以上の兵士を失っていると指摘し、「これほど大きな代償を負いながら進み続けることは不可能」と断じた。
2022年2月にロシアのウクライナ侵攻から始まった戦争について、トランプ氏はこれまで、自分が大統領だったら起きなかったはずだと繰り返し主張してきた。今年7月には「私なら1日で終わらせることができる」と豪語した。
トランプ氏とバンス次期副大統領は選挙戦を通し、米国がウクライナ支援を続けることに強い疑念を示していた。
一方、主要7カ国(G7)首脳は16日、ウクライナへの「揺るぎない支援」を確認する声明を発表し、ロシアを「公正な恒久的平和への唯一の障害」と非難した。