西田敏行さん。国民的俳優の突然の訃報に、日本中が悲しみに包まれました。お茶目な笑顔と、時に厳しく、時に優しい表情で、老若男女問わず多くの人々を魅了してきた西田さん。今回は、読者アンケートから選ばれた「西田敏行さんのハマり役ベスト5」を通して、その魅力を改めて振り返ります。
幅広い役柄で魅せた名優:西田敏行さんの演技力
西田敏行さんの魅力は、何といってもその演技力の幅広さ。コミカルな役からシリアスな役まで、どんな役柄でも見事に演じきり、観る者を物語の世界に引き込む力を持っていました。時にはコミカルに笑わせ、時には深い悲しみを表現し、その演技はまさに変幻自在。今回、読者アンケートを通して選ばれたハマり役トップ5からも、その実力が証明されています。
第5位:お茶目で憎めない秀吉像『おんな太閤記』
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第五位は、NHK大河ドラマ『おんな太閤記』の豊臣秀吉役。西田さんの朗らかな人柄と、秀吉の陽気なイメージがぴったり重なり、「他の誰にも演じられない秀吉」と絶賛する声が多数寄せられました。特に、妻のねねを「おかか」と呼ぶシーンは、お茶目で愛情あふれる秀吉像を印象づけ、当時の流行語にもなったほどです。数々の歴史上の人物を演じてきた西田さんの中でも、秀吉役は特に高い評価を得ています。
第4位:憎めない悪役 蛭間重勝『ドクターX』
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第四位は、『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズの蛭間重勝役。主人公・大門未知子と対立する大学病院の院長という、いわゆる「悪役」でありながら、どこか憎めないキャラクターとして人気を博しました。西田さんのアドリブによるコミカルな演技は、作品に更なる深みを与え、「西田さんだからこそ演じられた蛭間」という声が多く聞かれました。劇場版が遺作となるこの作品への思い入れは深く、完成報告会見では感極まる場面も見られました。
演技力と人間性:西田敏行さんの偉大な功績
西田敏行さんは、日本の芸能界に大きな足跡を残した偉大な俳優です。その演技力はもちろんのこと、人柄も素晴らしく、共演者やスタッフからも愛されていたというエピソードからも、その人間性の魅力が伺えます。今回の読者アンケートを通して、改めて西田敏行さんの偉大さを実感するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。