ジャーナリストの田原総一朗氏(91)が、10月19日に放送されたBS朝日の討論番組『激論!クロスファイア』内での過激な発言により、同局から厳重注意を受けていたことが明らかになった。この問題は、タレントのフワちゃんが過去にSNSでの暴言で活動を休止した件と関連付けられ、公人の発言とその処遇における基準の公平性について、視聴者から疑問の声が上がっている。
番組内での問題発言とその背景
問題の発言は、自民党の片山さつき氏、立憲民主党の辻元清美氏、社民党の福島瑞穂氏が出演し、選択的夫婦別姓のテーマについて議論していた際に飛び出した。自民党総裁の高市早苗総理(放送時点では総理就任前)が選択的夫婦別姓に否定的であるという話題が出ると、田原氏は突然、「じゃあ、高市に大反対すればいいんだよ。あんな奴は死んでしまえと言えばいい」と発言した。
これに対し、辻元氏は「田原さん、そんな発言して、高市さんと揉めてたでしょ、前も」とたしなめたものの、田原氏は「僕は高市と激しくやり合った」と主張し、そのままCMへと移行する流れだった。この「死んでしまえ」という発言は、放送直後から大きな波紋を呼んだ。
BS朝日の「厳重注意」に対する視聴者の反応
BS朝日は10月21日、この問題を受けて田原氏を厳重注意したことを発表。「一部不適切な内容がございましたため、厳重注意といたしました。いただいたご意見は真摯に受け止め、今後の番組作りに生かしてまいります」とコメントした。
しかし、この「厳重注意」という処分に対して、視聴者からは厳しい批判が殺到している。「厳重注意どころか辞めても足りない発言」「注意で許したんだろ?しかも収録番組で局の許可を出してるのに何他人事にしてんだよ」「これがSNSの書き込みなら殺害予告として刑事事件になりかねんよね、テレビでジャーナリスト様が言うのは厳重注意程度で済むんだ」といった意見が相次ぎ、処分の甘さに憤る声が多数上がった。特に、生放送ではなく収録番組であったにもかかわらず、なぜ当該発言がカットされなかったのかという指摘も多く見られた。
フワちゃん騒動との比較と世論の問いかけ
田原氏の発言とその処遇は、過去に類似の暴言問題で芸能活動を休止したフワちゃんを連想させるという声も多い。フワちゃんは2024年8月、X(旧Twitter)上でタレントのやす子の投稿を引用し、不適切な暴言を投稿したことで、芸能活動を無期限休止している。騒動から1年以上が経過した今も、彼女の復帰は叶っていない。
視聴者からは、「フワちゃんは芸能界追放でこの人は謝罪で済む理由がわからない」「このおっさんがテレビに出れてフワちゃんがテレビに出れないのおかしいだろ笑発言のヤバさでいうとこのおっさんの方がやばいと思うんだけど」「BS朝日、フワちゃん解禁やな」など、両者の処分に格差があることへの疑問が呈された。
ジャーナリスト田原総一朗氏が番組での問題発言を受け、BS朝日より厳重注意される様子
フワちゃんの親友であるお笑いトリオ・トンツカタンの森本晋太郎氏(35)は今年8月20日放送の『5時に夢中』(TOKYO MX)で、「定期的にご飯いってますし、先週は一緒にシーシャ行きました」と、フワちゃんが元気であることを明かしている。
異なる処分が示すメディアと芸能界の基準
女性誌編集者によると、フワちゃんの復帰が叶わないのは、騒動以前から指摘されていた遅刻癖や番組内での態度など、視聴者からの評判が悪かったことも影響したと言われている。また、彼女の暴言が番組とは全く関係のないプライベートなSNS投稿であったことと、田原氏のケースがテレビ番組内での発言であるという違いも指摘されている。
しかし、いずれも公の場で発せられた発言であり、その影響力は大きい。今回の田原氏の件は、テレビ局の編集責任、ジャーナリストとしての発言の重み、そして芸能人のSNS利用における責任といった、多岐にわたる問題提起を含んでいると言えるだろう。公人・有名人の発言に対するメディアや社会の評価基準、そしてその処分における透明性と公平性が、改めて問われる形となっている。
結論
田原総一朗氏の番組内での過激な発言に対するBS朝日の「厳重注意」という対応は、フワちゃんのSNS暴言による活動休止と比較され、公衆の面前での発言の責任と、それに対する処遇の公平性について、社会的な議論を巻き起こしている。テレビ番組という公の媒体における発言のチェック体制、そして著名人の倫理的な責任が、今後も注視されることとなるだろう。
参考文献
- ピンズバNEWS: 田原総一朗氏の過激発言にBS朝日が「厳重注意」も甘すぎる?「フワちゃんは芸能界追放でこの人は謝罪で済む理由がわからない」と疑問の声殺到 (Source link:
https://news.yahoo.co.jp/articles/7dc43809e6a46fe83a2b19b865ec4f0d9b6f4f39)





