イタリア・サルデーニャ島の美しい海岸線に、平和の少女像が静かに佇んでいます。この像の建立に尽力したロザマリア・カイアッツァさんは、一体どんな思いでこの活動を続けているのでしょうか?本記事では、カイアッツァさんの情熱と、少女像建立をめぐる現状、そして彼女が見た韓国への深い愛情について掘り下げていきます。
平和への願いを込めて:少女像建立の背景
カイアッツァさんは、長年の友人であるスティンティーノ市のリタ・リンバニア・バッレベッラ市長と共に、日本軍「慰安婦」問題を女性の普遍的人権問題として捉え、少女像の建立を推進しました。彼女たちの願いは、この問題を世界に発信し、二度とこのような悲劇が繰り返されないようにすることです。
ロザマリア・カイアッツァさんとペク・クァンヨル前延世大学教授
脅威と沈黙:少女像をめぐる現状
少女像の建立後、カイアッツァさんたちは日本の一部勢力から脅迫メールや小包が届くなど、様々な嫌がらせを受けています。中には、韓国軍のベトナム戦争における行為を持ち出し、少女像建立を批判する内容も含まれていたといいます。しかし、カイアッツァさんはこれらの脅威に屈することなく、毅然とした態度で少女像を守り続けています。
サルデーニャ島の少女像
一方、韓国政府はこの問題に対して沈黙を保っており、カイアッツァさんはその姿勢に疑問を呈しています。彼女は、日本側からの圧力に屈することなく、韓国政府がもっと積極的にこの問題に取り組むべきだと考えています。
韓国への深い愛情:K-POPと文化への関心
カイアッツァさんの韓国への愛情は、少女像建立の原動力の一つとなっています。彼女はK-POPグループForestellaやBTSの熱烈なファンであり、韓国の伝統衣装である韓服を着て雪岳山に登るなど、韓国文化への深い造詣を持っています。
ソウル戦争と女性人権博物館前のカイアッツァさん
水曜デモでの訴え:女性の人権問題への提言
カイアッツァさんは、日本軍「慰安婦」問題は韓日両国だけの問題ではなく、世界的な女性の人権問題であると訴えています。彼女は水曜デモに参加し、被害者への連帯と正義の実現を呼びかけました。
水曜デモでのカイアッツァさん
未来への希望:平和へのメッセージ
サルデーニャ島の少女像は、過去の悲劇を忘れず、未来への希望を象徴する存在です。カイアッツァさんの情熱と勇気は、多くの人々に感動と勇気を与え、平和への道を切り開く力となるでしょう。彼女のような人々の活動を通して、世界中の人々が「慰安婦」問題について理解を深め、平和な未来を築いていくことが期待されます。