名古屋のマンション価格高騰が止まらない中、1億円を超える「億ション」の人気がますます高まっているようです。大理石の床、広々としたリビング、高級ホテルのようなラグジュアリーな空間…まるで夢のような住まいですが、一体誰が、どのようにして購入しているのでしょうか?今回は、名古屋の億ション事情を深掘りし、その魅力と購入者の実態に迫ります。
高級ホテル顔負けの億ション:名古屋駅周辺のタワーマンション
名古屋駅周辺の高層ビル群に新たに誕生したタワーマンション「NAGOYA the TOWER」。地上42階建て、総戸数435戸のうち約8割が既に売約済みという人気ぶりです。敷地内には小川が流れるビオトープ、エントランスまで続く緑豊かな木々、そして高級ホテルのラウンジを彷彿とさせるガラス張りのロビー。まさに都会のオアシスと言えるでしょう。
名古屋駅周辺のタワーマンション「NAGOYA the TOWER」の外観
最上階は全6戸、価格はすべて1億円以上、中には4億円を超える物件も。長谷工アーベストの石川綾子エリアマネージャーによると、最上階は既に完売とのこと。2億5千万円の39階のお部屋は、名古屋駅の高層ビル群を一望できる絶景、広々としたウォークインクローゼット、高級ホテルのような寝室など、まさに夢のような空間が広がっています。
2億5千万円の39階のお部屋
購入者の多くは、会社経営者、医師、ライセンサー(資格保持者)といった富裕層とのこと。億ションの購入は、経済格差の拡大を象徴する一つの現象と言えるかもしれません。
名古屋の新たな高級住宅地:地価上昇率の高い今池駅周辺
名古屋市中区のタワーマンション「ザ・ファインタワー久屋大通」も、最高価格3億円以上で完売。不動産市場調査会社「新東通信」によると、名古屋市内の億ション戸数は2017年以降増加傾向にあり、2023年には約137戸に達しました。以前は名古屋駅や栄周辺が中心でしたが、近年では地下鉄東山線沿線、特に今池駅周辺の地価上昇率が著しいとのこと。
地価上昇中の今池駅周辺
新東通信の不動産エグゼクティブ山元照彦氏によると、今池駅周辺の地価上昇率は名古屋市内でダントツとのこと。
今池駅直上に建設中の「ザ・ファインタワー名古屋今池」(2026年1月完成予定)は、最高価格約3億円で既に約7割が売約済み。セキスイハイム東海の担当者によると、販売開始初日に最高価格帯の部屋が売れたとのこと。購入者の約8割は会社経営者で、セカンドハウスとしての利用者もいるそうです。また、現金一括購入者も多いというから驚きです。
建設中の「ザ・ファインタワー名古屋今池」
名古屋の億ション市場は、富裕層のニーズに応える形で進化を続けています。今後、どのような展開を見せるのか、注目が集まります。