俳優の火野正平(本名:二瓶康一)さんが11月14日、75歳で永眠されました。ご家族に見守られ、安らかに息を引き取られたとのことです。謹んでお悔やみ申し上げます。この記事では、波乱万丈の人生を生きた火野正平さんの輝かしい功績と、多くの人々に愛された魅力を振り返ります。
子役から国民的俳優へ:時代劇を彩った名優
火野正平さんは、12歳から劇団に所属し、1962年にフジテレビ系「少年探偵団」でデビュー。その後、「太陽にほえろ!」などの名作ドラマに出演し、キャリアを積んでいきました。1973年のNHK大河ドラマ「国盗り物語」で羽柴秀吉役を演じたことが大きな転機となり、国民的俳優の道を歩み始めます。この時、作家の池波正太郎氏が名付け親となり、「火野正平」に改名したというエピソードも有名です。
alt=1983年にインタビューを受ける火野正平さん
映画界での活躍と数々の受賞
1974年には、舛田利雄監督の映画「俺の血は他人の血」で映画初主演を果たし、その後も数多くの時代劇や映画に出演。2021年には映画「罪の声」で日本映画批評家大賞のゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)を受賞するなど、その演技力は高く評価されていました。
歌手活動と「あかんたれ」:マルチな才能を発揮
俳優業だけでなく、1977年からは歌手としても活動。2023年3月には約14年ぶりとなる新曲「あかんたれ」をリリースし、全国ツアーも開催予定でした。まさにマルチな才能を発揮し、多くのファンを魅了しました。
「にっぽん縦断 こころ旅」:自転車で日本中を駆け抜けた14年間
2011年からNHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」で旅人として出演。自転車で日本全国を巡り、視聴者に美しい風景と温かい人情を届けてくれました。今年の9月、腰部の圧迫骨折のため出演を見送ることとなりましたが、14年間という長い歳月をかけて日本中を旅した姿は、多くの人の心に深く刻まれています。
プレイボーイとして名を馳せた華やかな私生活
私生活では、“元祖プレイボーイ”として数々の浮名を流し、70年代のワイドショーを賑わせました。結婚、離婚、そして数々の女優とのロマンス…まさに波乱万丈の人生を送りました。 著名な料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「彼の自由奔放な生き方は、当時の多くの若者に影響を与えたのではないでしょうか。まさに時代のアイコンでした」と語っています。
惜しまれつつこの世を去った偉大な俳優
火野正平さんの訃報は、多くのファンに深い悲しみを与えています。時代劇、映画、音楽、そして「こころ旅」…様々な分野で活躍した彼の功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。ご冥福をお祈りいたします。