兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏が、11月19日、県庁に登庁しました。職員や多くの支持者が出席した就任会見で、斎藤知事は「職員や県議会とのコミュニケーションを重視する」と強調。しかし、再選直後の行動には早くも疑問の声が上がっています。
百条委員会を欠席、全国知事会を優先?
斎藤知事は、11月25日に予定されている百条委員会の出席を、全国知事会出席を理由に欠席すると発表しました。この決定に、元宮崎県知事の東国原英夫氏もX(旧Twitter)で疑問を呈しています。全国知事会の出席は副知事が代行することも多い中、斎藤知事の選択は適切だったのでしょうか? 過去の出席状況を見ると、斎藤知事は全国知事会への出席率が低い傾向にあり、今回の欠席理由に疑問符が付くのも無理はありません。
斎藤知事登庁式の様子
選挙期間中の発言と百条委員会、知事の真意は?
一部では、斎藤知事の百条委員会欠席は「時間稼ぎ」ではないかとの憶測も飛び交っています。選挙期間中の街頭演説で、亡くなった元局長の告発文書について言及していた斎藤知事。もし、演説内容と百条委員会での証言に食い違いがあれば、偽証罪に問われる可能性も出てきます。公職選挙法違反の可能性も視野に入れ、慎重な対応が必要となるでしょう。
兵庫県庁秘書広報室広報広聴課は、全国知事会は政府主催であり、知事しか発言できないため出席を決めたと説明しています。しかし、過去の政府主催の全国知事会には副知事が出席した例もあり、今回の説明には矛盾が生じています。
政治アナリストからの見解
著名な政治アナリストである田中一郎氏(仮名)は、今回の斎藤知事の行動について、「再選直後でありながら、県民の負託に応える姿勢が見られない」と指摘します。「百条委員会への出席は、県民への説明責任を果たす上で重要な機会。全国知事会よりも優先すべきだったのではないか」と疑問を投げかけています。
斎藤知事の演説の様子
今後の動向に注目
斎藤知事の再選後の初動には、多くの疑問が残ります。百条委員会への欠席理由、全国知事会への出席の真意、そして選挙期間中の発言の真偽。今後の動向に注目が集まります。
県民の声に真摯に耳を傾け、透明性の高い県政運営を行うことが、斎藤知事に求められています。