インターナショナルスクール(インター)は、かつては外国人や帰国子女のための学校というイメージが強かったものの、近年では両親ともに日本人の“純ジャパ”家庭でもインターを選択するケースが増えています。jp24h.comでは、インター小学校に子どもを通わせる純ジャパ家庭の保護者へのインタビューを基に、インター教育の魅力と課題、そして知っておくべきポイントを解説します。
インタースクール教育の魅力:リベラルアーツと論理的思考力
日本の伝統的な教育とは異なり、インターではリベラルアーツ教育を通して、子どもたちの論理的思考力や問題解決能力を育みます。外資系企業勤務の杉本彬さん(仮名)は、息子さんを老舗インターに通わせています。杉本さんは、日本の私立小学校受験の過熱ぶりや、詰め込み型の教育に疑問を感じ、インターを選択。リベラルアーツ教育による論理的思考力の育成を重視したといいます。
インターナショナルスクールの授業風景
インターの学費:高額な投資に見合う価値とは?
インター教育の大きな壁となるのが、その高額な学費です。幼稚園から高校までインターに通わせた場合、総額は約5000万円。さらに海外大学への進学を視野に入れると、年間1000万円以上かかる場合もあり、教育費だけで1億円を超える可能性も。杉本さんは、「ビジネス英語を習得することで生涯年収が数千万~1億円上がるとのデータもあるため、将来子どもが稼ぐなら惜しくない」と考えています。教育費は将来への投資と捉える考え方もある一方、それに見合う成果が得られるかは未知数であり、慎重な判断が必要です。
知っておくべき落とし穴:保護者のための注意点
インターの魅力に注目が集まる一方で、保護者が注意すべき「落とし穴」も存在します。例えば、インターによっては日本語教育が軽視される場合があり、子どもの日本語能力の低下が懸念されることも。また、日本の教育システムとの違いから、大学受験への対応に苦労するケースも少なくありません。教育コンサルタントの山田花子さん(仮名)は、「インターを選ぶ際は、日本語教育のカリキュラムや大学進学実績をしっかり確認することが重要」と指摘しています。
インター教育と大学進学:多様な選択肢と適切な準備
インター卒業生の進路は、海外大学だけでなく、日本の大学への進学も視野に入ります。帰国子女枠を利用したり、インターナショナルバカロレア(IB)の資格を活用して出願するなど、多様な選択肢があります。しかし、日本の大学受験特有の対策が必要となる場合もあり、事前の情報収集と準備が不可欠です。
まとめ:インター教育の選択は慎重に
インターナショナルスクールは、グローバル社会で活躍できる人材育成に力を入れた教育を提供しています。しかし、高額な学費や日本の教育システムとの違いなど、考慮すべき点も多いため、子どもの将来像や家庭の教育方針と照らし合わせ、慎重に選択することが重要です。jp24h.comでは、今後もインター教育に関する情報を発信していきます。ぜひ、ご意見やご感想をコメント欄にお寄せください。