ウクライナ軍は、ロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと発表し、世界に衝撃が走りました。西側から供与された長距離ミサイルでウクライナがロシア領土を攻撃した翌日というタイミングもあり、緊張は最高潮に達しています。果たして、ICBM発射は事実なのか?そして、その背景には何があるのでしょうか?
ICBM発射の真相は?ウクライナ軍発表とロシア側の反応
ウクライナ空軍は、テレグラムの公式チャンネルで、ロシア軍がアストラハン州からドニプロ地域に向けてICBMを発射したと発表しました。発射時刻は現地時間21日午前5時から7時とされています。核弾頭は搭載されていなかったとみられていますが、ICBMは通常弾頭でも運用可能なため、その破壊力は計り知れません。ウクライナ空軍はICBMの種類や被害状況については明らかにしていません。
一方、ロシア側の反応は、クレムリンのペスコフ報道官が「軍に連絡することを勧める」と述べるにとどまり、発射の有無については確認を避けています。米CBSニュースは、西側高官の話としてICBMは使用されていないと報じており、情報が錯綜しています。
ウクライナ紛争イメージ
史上初のICBM実戦使用となるか?専門家の見解
国連軍縮研究所のバクリツキー上級研究員は、今回の発射が事実であれば、ICBMが初めて軍事的に使用された事例になるとの見解を示しています。しかし、ICBMはその価格と精度を考えると、戦略的には合理的ではないとも指摘しています。真偽のほどは定かではありませんが、もしICBMが実戦で使用されたとすれば、今後の戦争の在り方にも大きな影響を与える可能性があります。
その他のミサイル攻撃とウクライナ側の対応
ウクライナ空軍は、ICBM発射以外にも、極超音速ミサイル「キンザル」Kh-47M2や巡航ミサイルKh-101による攻撃もあったと発表しています。これらのミサイルはドニプロ地域の施設や主要インフラを標的にしましたが、ウクライナ空軍の防空部隊はKh-101ミサイル6発を撃墜し、被害は最小限に抑えられたと報告しています。
ミサイル迎撃イメージ
混迷深まるウクライナ情勢、今後の行方は?
今回のICBM発射疑惑は、ウクライナ紛争が新たな局面を迎えていることを示唆しています。情報戦も激化しており、何が真実なのかを見極めることがますます重要になっています。今後のウクライナ情勢の行方から目が離せません。
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