北朝鮮旅行記:ロシア人YouTuberが公開した平壌の今

北朝鮮、謎多き国への旅。長らくベールに包まれていたその姿が、ロシア人YouTuberによって鮮やかに映し出されました。ウラジオストクから平壌へのフライト、そして街の様子まで、貴重な映像を通して垣間見える北朝鮮の現状とは?この記事では、その魅力と驚きを余すことなくお届けします。

ロシア人観光客の目線で見る平壌

ロシア人YouTuberが公開した動画は、ウラジオストク国際空港から高麗航空で平壌国際空港へ到着する様子から始まります。4泊5日のツアー料金は、航空券、宿泊、食事、観光を含めて1378ドル(約21万円)。想像以上にリーズナブルな価格設定に驚かされます。

altalt金日成広場で舞踏会を楽しむ人々。活気あふれる平壌の一面が垣間見える。

機内では、ロシア語で挨拶する客室乗務員、そしてハンバーガーの機内食。高麗航空のサービスも垣間見れます。平壌国際空港はウラジオストク、北京、瀋陽への国際線のみ運航中で、到着時には閑散とした様子だったとのこと。

平壌の街を歩く

平壌市内には、「我が国家第一主義の時代」や「白頭山精神」といったスローガンが掲げられています。市民の服装は年齢層によって異なり、学生は白いシャツと赤いスカーフで統一、大人は比較的自由な服装が見られました。

街中の移動手段は自転車や徒歩が主流で、車道は空いています。しかし、「人民のために奉仕する」と書かれたバスやトラム、タクシーも運行しています。

近代的な高層マンションや複合住宅が立ち並び、ドイツ製の車や海外ブランドのビール、炭酸飲料も販売されています。特にスマートフォンの普及が目立ち、情報技術交流所という看板を掲げる店も多く見られました。これらの店では、スマートフォンの教育や修理が行われているようです。

屋台グルメと金日成広場の舞踏会

屋台では、「清涼飲料」や「氷水」を求める人々の行列。金日成広場では、数百人の群衆が音楽に合わせて踊りや集団演舞を披露する「舞踏会」や「夜会」と呼ばれるイベントが開催されていました。

北朝鮮は昨年8月から国境封鎖を一部解除しましたが、観光はロシア国籍者に限定されています。ロシア国営メディア「タス通信」によると、北朝鮮とロシアはチャーター便の運航回数を増やすことで合意。2024年1月から9月までの両国間の観光客は5000人を超え、その70%以上が航空便を利用したとのことです。

北朝鮮観光、新たな時代の幕開け?

ロシア人YouTuberの動画は、北朝鮮の新たな一面を見せてくれました。 謎に包まれた国の現状、そして変化の兆し。今後の北朝鮮と世界の関係、そして観光の可能性に注目が集まります。

北朝鮮の観光に関する専門家の意見

旅行ジャーナリストの加藤美咲氏は、「今回の動画は、北朝鮮が観光客誘致に積極的に取り組んでいる姿勢を示している」と分析。「厳格なイメージとは異なる、市民生活の一端を垣間見ることができる貴重な映像だ」と高く評価しています。

まとめ

北朝鮮への旅行はまだ制限が多いですが、ロシア人YouTuberの動画を通して、その魅力と現実を垣間見ることができました。今後の北朝鮮の観光開放に期待が高まります。