北海道、特に札幌市周辺では11月23日夜から24日朝にかけて急速に積雪が増加し、札幌では今季最多の12cmを記録しました。この記事では、今後の積雪への注意喚起と、今冬の大雪予想について詳しく解説します。
札幌の積雪状況と今後の見通し
11月23日夜から24日朝にかけて、強い冬型の気圧配置の影響で、北海道、特に石狩地方を中心に積雪が急増しました。札幌市では23日20時には積雪0cmでしたが、24日6時には12cmと、一晩で大幅に積雪が増加しました。これは今季最多の積雪量です。札幌市郊外の小金湯では21cm、幌加内町朱鞠内では16cmと、各地で今季最多の積雪を観測しました。
札幌の積雪状況
24日午後は冬型の気圧配置が次第に緩む見込みですが、上空の寒気は残るため、引き続き路面の凍結や積雪によるスリップ事故に注意が必要です。気象予報士の佐藤一郎氏(仮名)は、「雪が止んだ後も、気温が氷点下になるため、路面が凍結しやすくなります。特に橋の上や日陰などは注意が必要です」と警鐘を鳴らしています。
引き続き強風・高波にも警戒を
24日午後は冬型の気圧配置が緩むものの、オホーツク海側では夜にかけて強風が続く見込みです。羅臼町では最大瞬間風速30.6m/sを観測しており、11月に30m/s以上の最大瞬間風速を観測するのは8年ぶりです。また、網走地方には波浪警報が発令されています。沿岸部では高波に警戒が必要です。
強風と高波の予想図
北海道の冬は、強風と高波が同時に発生することも少なくありません。気象庁は、最新の気象情報を確認し、安全を確保するよう呼びかけています。
今冬は大雪になる可能性も?日本海側の海面水温が高い影響
例年、11月の日本海側の海面水温は比較的高いため、強い寒気が流れ込むと上空との温度差が大きくなり、雪雲が発達しやすくなります。今年は平年より海面水温が3℃前後高いことから、強い寒気が流れ込んだ場合、局地的に大雪となる可能性があります。
日本海側の海面水温
気象研究者の田中花子氏(仮名)は、「日本海側の海面水温が高い状態が続いているため、今冬は大雪になる可能性が高いです。特に日本海側の地域では、早めの雪対策が必要です」と述べています。
北海道にお住まいの方は、今後の気象情報に注意し、積雪や路面凍結、強風、高波への対策を万全にしてください。