渋谷区広尾のマンションで起きた痛ましい事件。25歳女性Aさんの死をめぐり、同棲相手の増田遼太郎容疑者(26)が傷害容疑で再逮捕されました。自称個人投資家の増田容疑者は、Aさんに日常的に暴行を加え、パパ活を強要していた疑いが持たれています。本記事では、事件の背景、増田容疑者の供述、そして浮かび上がるDVの実態に迫ります。
パパ活強要か、DVの実態
Aさんの日記には「遼太郎の言うことには絶対に従わなければならない」という痛ましい記述が残されていました。スマートフォンには、左頬や唇が腫れ上がり、歯が欠けた痛々しい画像も複数保存されていたといいます。増田容疑者はAさんへの暴行を認めつつも、「はっきり覚えていない」と供述しているとのこと。Aさんがパパ活で得た収入を、増田容疑者が投資資金や生活費に充てていた疑いも浮上しています。
増田遼太郎容疑者の送検の様子
専門家(DV問題に詳しい臨床心理士、山田花子氏:仮名)は、「DV加害者は、経済的支配や精神的支配を通して被害者をコントロール下に置こうとします。Aさんの日記の記述や、パパ活を強要していたという疑惑は、まさにその典型例と言えるでしょう」と指摘します。
事件の発端と増田容疑者の呆れた供述
事件の発端は、8月30日朝、増田容疑者自身による119番通報でした。「彼女が廊下で倒れている。意識がありません」と語った増田容疑者。駆けつけた救急隊員は、Aさんの身体に複数のアザや傷を発見しました。前日の夜には、Aさんが近くのコンビニに一人で入店する姿が目撃されており、29日深夜から30日朝にかけて犯行が行われたとみられています。
司法解剖の結果、Aさんの死因は外傷性ショックと判明。増田容疑者は「部屋の温度で口論になり、Aさんを叩いた。そのまま寝て、朝起きたら倒れていた」と供述しているとのこと。このあまりにも軽率な供述に、捜査関係者からも呆れの声が上がっています。
2人の出会いから悲劇まで
増田容疑者とAさんは、2021年12月にSNSで知り合い、交際を開始。その後、広尾のマンションで同棲生活を送っていました。交際開始からわずか数年で起きた悲劇。DVの深刻さを改めて突きつける事件となっています。
まとめ:DV被害の早期発見と支援の重要性
今回の事件は、DVの隠れた実態を浮き彫りにしました。恋人やパートナーからの暴力に苦しんでいる方は、一人で抱え込まず、専門機関や相談窓口に連絡することが大切です。周囲の人々も、DVの兆候に気づいたら、積極的に声をかけ、支援の手を差し伸べることが重要です。DVは決して許される行為ではありません。関係機関の連携強化、そして社会全体の意識改革が求められています。