[ワシントン 25日 ロイター] – 在ワシントンの中国大使館は25日、トランプ次期米大統領が中国からの全ての輸入品に10%の追加関税を課すと表明したことを受け、貿易戦争に勝者はいないと強調した。
大使館の劉鵬宇報道官は「米国の対中関税問題について、中国は両国の経済貿易協力が本質的に互恵的であると信じている」とし、「貿易戦争や関税戦争に勝者はいない」と述べた。
トランプ氏は、中国が米国への違法薬物、特にフェンタニルの流入を止めるまで関税を課すと表明した。
劉氏は昨年のバイデン大統領と中国の習近平国家主席の合意を受け、中国は麻薬の密輸を取り締まる対策を講じてきたと説明した。
「中国側は、米国関連の麻薬に対する法執行活動の進展を米側に通知している」と指摘。こうしたことは全て、中国が故意にフェンタニルの米国への流入を容認しているという考えが事実や現実に完全に反していることを証明していると語った。