有吉弘行のベビーカー論争、国民的司会者と毒舌芸人の狭間で

子育て中の有吉弘行氏が、ラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)でベビーカーにまつわるエピソードを語り、物議を醸しています。国民的司会者としての顔を持つ一方で、毒舌キャラとしても知られる有吉氏。今回の発言は、彼の複雑な立ち位置を改めて浮き彫りにする形となりました。

ベビーカー優先エレベーターでの出来事

事の発端は、有吉氏がベビーカーを押してエレベーターに乗ろうとした時のこと。すでにエレベーター内は混雑しており、「元気な若者」たちが乗っていたといいます。有吉氏は「紳士ぶって『開く』ボタンを押した」ものの、若者たちが降りなかったことに不満を漏らし、「お前降りろよ」と発言。

altalt有吉弘行氏のラジオ発言が波紋を広げる。ベビーカー問題、国民的司会者のイメージにどう影響するのか?

この発言に対し、SNS上では批判的な意見が噴出。「乗れたなら良くない?」「親切にボタンを押してくれた人に文句を言うのはひねくれている」といった声が上がり、有吉氏の「子持ち様化」を指摘するコメントも見られました。

子育て世代への配慮と「子持ち様」論争

近年、子育て世代への配慮を求める声が高まる一方で、過剰な要求をする「子持ち様」と呼ばれる人々への批判も少なくありません。今回の有吉氏の発言も、この「子持ち様」論争に新たな火種を投じた形となりました。子育て支援のあり方、公共の場でのマナーなど、多くの議論を呼ぶテーマだけに、今後の展開が注目されます。

外国人への発言にも批判の声

さらに、有吉氏はエレベーターに乗っていた外国人に対しても苦言を呈し、「すっごいおしゃべりしてんの」「『アチョー』って言ってやったよ」と発言。この発言にも批判が集まり、「紅白歌合戦の司会者としてふさわしくない」といった厳しい意見も上がっています。

子育て誌ライターのA氏(仮名)は、「有吉さんの発言は、現代の子育てを取り巻く複雑な状況を反映している」と指摘。「ベビーカー利用に関するルールやマナー、周囲の理解など、多くの課題が山積している」と述べました。

altalt有吉弘行氏、様々な番組で活躍する一方で、その発言が物議を醸すことも。

毒舌キャラと国民的タレントの狭間で

一方で、有吉氏の毒舌キャラを支持する声も根強くあります。お笑いコンビ・ぺこぱのシュウペイ氏は、自身の炎上騒動の際に有吉氏から励まされ、救われたと語っています。こうしたエピソードからも、有吉氏の言葉が時に周囲の人々にとって支えとなることが分かります。

テレビ誌ライターのB氏(仮名)は、「有吉さんは毒舌キャラと国民的タレントの二面性を持つ稀有な存在」と分析。「今回の騒動も、彼の計算づくのものかもしれない」と推測しています。

今回のベビーカー論争は、有吉弘行という人物の複雑さを改めて示す出来事となりました。国民的司会者としての期待と、毒舌芸人としての本質。この二つの顔を持つ有吉氏が、今後どのような道を歩んでいくのか、注目が集まります。