兵庫県知事選で西宮市のPR会社「merchu(メルチュ)」の経営者が、斎藤元彦氏の広報全般を担ったとする記事をインターネットの投稿プラットフォーム「note」に公開し、公選法違反の指摘が出ている問題で、斎藤氏の代理人を務める奥見司弁護士が27日、神戸市内で記者会見を開いた。
奥見氏によると、斎藤氏が再選を目指すにあたり、ボランティアを募集していたところ、経営者夫婦が名乗りを上げた。斎藤氏は9月29日に会社を訪問。さまざまな提案を受けた。経営者は兵庫県のeスポーツ検討会委員や地方創生戦略会議委員、空飛ぶクルマ会議検討委員などに就いていることから、斎藤氏とは以前から面識があったという。
ただ、経営者に地方創生戦略会議委員の就任依頼があったのは21年7月のことで、斎藤氏が兵庫県知事に就任したのは同年8月1日付。奥見氏は「一部メディアで『斎藤氏が選んだんじゃないか』とか言われておりますが、事実と違う」と明確に否定した。