全領域異常解決室(ゼンケツ)が不可解な事件に挑む本格ミステリードラマ『全領域異常解決室』。第8話では、連続餓死殺人事件と神隠し事件が複雑に絡み合い、衝撃の展開を迎えます。母としての怒りと絶望に突き動かされた佃未世の復讐劇、そして彼女を待ち受ける悲劇とは?この記事では、第8話のあらすじを詳しく解説し、その魅力に迫ります。
連続餓死事件とヒルコの影
ヒルコによる神隠し事件の解決の糸口が見えない中、東京で4件の連続餓死事件が発生します。被害者たちは普通の生活を送っていたにも関わらず、一晩で餓死するという不可解な状況。そしてヒルコからは「この世は間もなく生まれ変わる」という不穏な声明が出されます。
連続餓死事件の現場
興玉雅(藤原竜也)、雨野小夢(広瀬アリス)、荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)らは捜査を開始。被害者4人に接点はなく、共通点は腕時計の時間が狂っていることと、現場付近の防犯カメラに同一の女性が映っていたことでした。興玉は、悪霊ヒダルの仕業を疑います。ヒダルは人間に憑依し、空腹感や疲労を与え、死に至らしめることもあると言われています。
月読命 佃未世の復讐
防犯カメラに映っていた女性は、月の光を操り時間を操る力を持つとされる月読命(つくよみのみこと)、佃未世(石田ひかり)ではないかと興玉は推測します。そして、事件は全て月が出ている夜に発生していました。
捜査を進める興玉と雨野は、佃の娘が半年前にSNSでの誹謗中傷によって自殺していた事実を知ります。そして餓死した4人は、皆、佃の娘を誹謗中傷していた人物たちだったのです。
佃未世の自白と天石戸別神の罠
佃は自らゼンケツに出頭し、4人を殺害したことを自白します。彼女はヒルコとされる国家安全保障会議のメンバー寿正(野間口徹)に協力し、誹謗中傷を行った人物の情報を得ていたのです。
佃は人殺しとして黄泉送りにされることが決定しますが、それは神々の中でも秘匿されている天石戸別神を誘い出すための罠でした。
佃未世
興玉神の正体と佃未世の最期
佃を黄泉送りする時、現れたのは猿田毘古神が宿った岩が神格化した「興玉神」とされてきた興玉でした。彼は佃を黄泉送りしようとしますが、荒波ら警察に阻止されます。
佃は寿に天石戸別神の正体が興玉であることを告げ、最後の復讐に向かいます。しかし、寿に裏切られ、人間の愚かさに絶望しながら、悲劇的な最期を迎えます。
衝撃の展開と視聴者の声
佃未世の復讐劇と悲劇的な結末に、視聴者からは「神じゃなくても絶望するわ」「月読命、切なすぎる」といった声が上がりました。第8話は、母としての怒りと絶望、そして人間の愚かさを描いた衝撃的な展開で幕を閉じました。