霜降り明星・粗品が菊池風磨を批判！「芸人なめるな」発言の波紋とMCスキルの再評価

人気お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品が、自身のYouTubeチャンネル『粗品のロケ』で配信した動画が再び大きな物議を醸している。今回は、timeleszの菊池風磨に対する発言が波紋を広げ、SNS上では様々な意見が飛び交っている。

粗品、再び物議を醸す！ターゲットは菊池風磨

粗品は動画の中で、シソンヌの長谷川忍とtimeleszの菊池風磨がMCを務めるバラエティ番組『何か“オモシロいコト”ないの？』（フジテレビ系）の切り抜き動画を見たことに言及。その上で、菊池の同番組での芸人に対する対応について、自身の見解を展開した。

粗品は自身を「芸人至上主義」と公言しており、菊池に対しては「ええ人やねん、あの人。実際共演しても優しくていい男やったよ」と人柄を認めつつも、「芸人舐めたらアカンよ」と厳しい苦言を呈した。具体的には、菊池がお笑いタレントのお見送り芸人しんいちに対しタメ口を使っていたこと、そしてしんいちのネタを小馬鹿にするような「スカシ芸」を見せたことを問題視し、「リスペクトを欠いている」と批判したのである。この発言は、テレビ業界における芸人とアイドルの関係性、そしてお笑いに対するリスペクトのあり方について、改めて議論を巻き起こす形となった。

人気お笑い芸人・霜降り明星の粗品が、YouTubeチャンネル『粗品のロケ』で意見を述べる様子

菊池風磨の「タメ口」問題、SNSで広がる賛否両論

粗品の批判的な発言に対し、ソーシャルメディアX（旧Twitter）上では、菊池風磨のファンや番組視聴者から様々な意見が寄せられ、賛否両論が巻き起こった。「粗品の大好きなあのちゃんはむしろタメ口使って売れましたけど…？」「無理やり文句言ってる感が漏れ出ててちょっと笑える」「芸人がリスペクトされたいって言うこと自体笑えない」といった反論や皮肉も多数見られた。

実際に問題視された番組を視聴すると、お見送り芸人しんいちは普段通りの“いじられキャラ”に徹しており、菊池のタメ口も、番組の流れやしんいちのキャラクターを考慮すれば、特に大きな問題があるようには感じられなかった。確かに菊池がしんいちのネタをスカす場面はあったものの、これまでの番組における二人の関係性や芸風を鑑みると、粗品が糾弾するほどのものではなかったという見方が一般的である。実際、お見送り芸人しんいち自身がXの公式アカウントで放送について言及した際も、多くのファンが「面白かった」と投稿しており、視聴者全体の反応は粗品が指摘するようなネガティブなものではなかったことがうかがえる。この状況から、粗品が菊池の“タメ口キャラ”に対して過剰に反応しただけではないか、という雰囲気が漂っている。

MCとしての菊池風磨：適応力と「タメ口」の真意

そもそも、批判の対象となった菊池風磨は、各番組で自身のキャラクターを巧みに使い分け、バラエティ番組において高い適応能力を発揮している。粗品の主張するほど、彼のバラエティスキルが低いという評価は一般的ではない。

例えば、彼がレギュラー出演する『ニノさん』（日本テレビ系）では、ゲストとして登場する俳優や他の芸人に対してはきちんと敬語を使い、メインMCである二宮和也を立てるような立ち回りを見せている。また、番組の共演者である朝日奈央やガンバレルーヤからイジられる場面でも、その役割をしっかりと果たし、番組を盛り上げている印象が強い。

今回問題になった『何か“オモシロいコト”ないの？』においても、共にMCを務めるシソンヌの長谷川忍とはタメ口を織り交ぜながらも、絶妙な距離感で番組を円滑に進めていると感じる。この番組には、しんいちよりも年上のベテラン芸人である狩野英孝が出演することも度々あるが、菊池はタメ口を交えつつ進行し、これまでにその態度が批判されたことはない。確かに、スカシキャラやぶっきらぼうなツッコミを見せることもある菊池が、一部の視聴者には生意気に映ることもあるかもしれない。しかし、粗品から厳しく警告されるほどの不快感を与えているとは考えにくく、菊池風磨の「タメ口キャラ」は、すでに一定の市民権を得ていると評価できるだろう。

結論

霜降り明星・粗品によるtimelesz菊池風磨への「芸人舐めるな」発言は、SNS上で大きな反響を呼び、芸能界におけるリスペクトのあり方について再考を促すきっかけとなった。しかし、菊池風磨のMCとしての実態や、過去の番組での立ち振る舞いを総合的に見ると、彼の「タメ口キャラ」は、決して無礼なものではなく、番組の空気や相手のキャラクターに合わせた巧みな適応能力の表れと捉えることができる。視聴者の反応も賛否両論であり、粗品の指摘が必ずしも一般的な見解と一致しているわけではない。この一件は、エンターテイメントにおける表現の自由と、それを受け止める側の多様な価値観が存在することを改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。

参考文献: