議員秘書も呆れる “手のひら返し” 参院 “裏金” 議員がこぞって政倫審に出席表明…いちばん肝を冷やしてるのは「世耕議員」説


 自民党議員秘書が呆れた表情でこう語るのは、11月26日に繰り広げられた、政治倫理審査会(以下、政倫審)をめぐるドタバタ劇だ。派閥パーティの “裏金” を政治資金収支報告書に記載していなかった参院議員が、衆院選後のここにきて、相次いで政倫審に出席の意向を示している。

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「26日、国会内で、自民党と立憲民主党の参院国会対策委員長が会談しました。そこで、立民側が “裏金議員” の政倫審出席を求めたところ、自民は『現時点で出席の意向を1人も示していない』と返答しました。

 ところが、その舌の根も乾かない同日午後、旧安倍派参院議員の約20人が政倫審に出席する意向を明らかにしたのです」(政治担当記者)

 振り返ると、3月に参院政倫審が開かれ、そこで32人の自民党参院議員が出席を求められたものの、応じたのは、世耕弘成前参院幹事長、橋本聖子元五輪相、西田昌司元政調会長代理の3人だけだった。残りの29人は頬かぶりをしていたのだ。

 それが急転直下の出席意向とはなぜなのか。その理由について、前出・議員秘書は「2025年夏、自公過半数割れの状況で参院選を迎えることになるからです」と言う。

「2024年7月、自民党は第1次公認候補45人を発表しました。そのうち、裏金議員は12人。橋本氏と西田氏を除く10人が国会での説明責任を果たしていません。

 10月の衆院選では、政倫審で説明しなかったという理由で萩生田光一元政調会長、平沢勝栄元復興相ら3人が非公認となりました。石破茂首相は、来夏の参院選でも同じ措置を講ずるとみられ、“裏金改選議員” たちは、あわてて出席の手をあげたのです。『非公認にされたくない』の一心ですよ」

 世論もこの “手のひら返し” には厳しい反応を示しているようだ。Xには、こんな辛口な意見が投稿されている。

《は?いまさら?》

《有権者をとことん舐めてる》

《出席するなら以前何故拒否したの》

《党の公認もらえなくなるかもしれんからコロッと態度変える》

 こうしたなか、自民党から「離党勧告」処分を受けて離党し、衆院選を無所属で戦った世耕氏への「飛び火」もささやかれている。

「世耕氏は『安倍派5人衆』と称された同派の大幹部でした。自民党の参院議員には大きな影響力があったため、安倍派の裏金についても多くを知っていると言われてきました。そのため、政倫審に出席した議員から『世耕氏関与説』が飛び出さないとも限らないのです。

 世耕氏周辺は、政倫審で『世耕さんからアドバイスがあった』なんて発言が飛び出したら大変だと、今から肝を冷やしていると噂されています」(同)

 政倫審は、損得で出席するものではないと思うのだが……。



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