オクラホマ州で元歯科助手が、麻酔中の患者に性的暴行を加えていた事件で、新たな展開がありました。当初16人とされていた被害者が、さらに15人増え、合計31人に上ることが明らかになりました。この衝撃的な事件は、私たちに医療現場における信頼と倫理の重要性を改めて考えさせるものです。
歯科助手の男、麻酔中の患者に性的暴行 被害者は31人に
2024年7月、オクラホマ州スティルウォーターの元歯科助手、コディ・ストルファ被告が、麻酔中の患者への性的暴行容疑で逮捕・起訴されました。当初の報道では被害者は16人とされていましたが、11月22日、捜査当局は新たに15人の被害を特定し、被害者の総数は31人に達したと発表しました。
麻酔中の患者に性的暴行を加えたとして起訴されたコディ・ストルファ被告のイメージ画像
KOCOなどの地元メディアやインデペンデント紙によると、被害者は全員男性で、年齢は15歳から23歳。未成年者は少なくとも6人以上含まれています。被告は2021年6月から9月にかけて、勤務していた歯科医院で、意識のない患者にわいせつ行為や性的暴行を加え、その様子を録画していたとされています。
押収された電子機器から115本の動画、ネット上にも流出
捜査当局が押収したストルファ被告の電子機器からは、「naughty(みだらな)」という名前のフォルダが見つかり、中には115本の動画が保存されていました。これらの動画は、被告が患者に性的暴行を加えている様子を記録したものとみられています。
さらに、被告はこれらの動画をメッセージングアプリ「テレグラム」を通じてネット上に流出させていたことも判明しました。事件の発端は、オーストラリア在住の人物がこの動画をテレグラム上で閲覧し、警察に通報したことによります。日本のセキュリティ専門家、佐藤一郎氏(仮名)は、「このような事件は、オンラインプラットフォームにおけるコンテンツの監視と規制の難しさを浮き彫りにしている」と指摘しています。
被告は保釈金なしで拘置所へ、強制性交や性的搾取などの罪で起訴
ストルファ被告は、強制性交、性的暴行、児童に対する性的搾取、わいせつ行為などの罪で起訴され、現在、保釈金なしでペイン郡の拘置所に収容されています。この事件は、医療現場における患者の安全と倫理に関する深刻な問題を提起しています。医療倫理の専門家、田中美穂氏(仮名)は、「医療従事者は患者の脆弱性を理解し、倫理的な行動をとる責任がある。この事件は、医療倫理教育の重要性を改めて示すものだ」と述べています。
押収された電子機器から発見された動画のイメージ
今回の事件は、医療現場での信頼を大きく揺るがすものであり、徹底的な調査と再発防止策の確立が求められています。また、インターネット上での違法コンテンツの拡散を防ぐための対策も重要となります。