フィリピンを拠点に暗躍する不良邦人組織「JPドラゴン」。その幹部、小山容疑者が強制送還されました。果たして、これで組織壊滅となるのでしょうか? 闇バイトとの関連性も疑われる中、その実態に迫ります。
JPドラゴンの幹部、小山容疑者とは?
巨漢でサングラス、マスクで顔を隠した小山容疑者。今年1月、マニラの日本料理店でフィリピン警察に拘束されました。容疑はフィリピン人起業家への投資詐欺。その後、入国管理局に収容され、11月に日本へ強制送還となりました。
小山容疑者送還時の様子
小山容疑者はJPドラゴンのナンバー3とされ、組織の実態について「メンバーは10人ほどで、フィリピンにきちんと税金を納めている会社だ」と主張。しかし、彼が挙げた社名は実在せず、組織の母体は謎に包まれています。
ルフィグループとの関係は?闇バイトとの繋がりは?
小山容疑者は、ルフィグループ指示役の今村被告とビデオ通話で接触していたことが判明しています。口止めを図ったとされていますが、本人は否定。闇バイトとの関連性も疑われていますが、真相は未だ不明です。
小山容疑者
日本の捜査関係者によると、2年前の特殊詐欺事件では実行犯の供述からフィリピン拠点の指示役が浮上しましたが、現在の闇バイト事件では首謀者の特定に至っていません。海外拠点の可能性も視野に捜査が進められています。
JPドラゴンのトップ「Y」とは?
JPドラゴンのトップに君臨するのは、徳島県出身の「Y」という男。小山容疑者は「Yは普通の人で、闘鶏をやっている」と擁護。しかし、Yは20年以上前からマニラで悪名高い存在として知られています。
フィリピン入国管理局幹部は、残党摘発よりもボスであるYの追跡を重視していると明言。フィリピン南部に潜伏しているとの情報もあるようです。
JPドラゴンの壊滅はなるか?
小山容疑者の送還は、JPドラゴン壊滅への一歩となるのでしょうか? 現地在住の日本人男性は、小山容疑者が組織にとって「邪魔者」であった可能性を指摘。カジノで散財し、警察に逮捕された小山容疑者は、組織から切り捨てられた可能性もあると示唆しています。
さらに、パスポートを失効した残党が不法滞在を続けながら、闇バイトに関与している可能性も懸念されています。フィリピン当局は捜査を継続していますが、残党の潜伏先特定は容易ではありません。
今後の展望
小山容疑者の送還は、JPドラゴン解明の糸口となる可能性があります。しかし、組織の全容解明、そして闇バイト撲滅への道のりは、まだ険しいと言わざるを得ません。今後の捜査の進展が注目されます。