ガンダムシリーズの中でも特に印象的な機体の一つ、ララァ・スンが操縦するMA「エルメス」。その独特な形状と圧倒的な性能で多くのファンを魅了してきました。しかし、この「エルメス」という名称、実はガンプラなどの商品では使用されていないケースが多いことをご存知でしょうか？本記事では、この「エルメス」の名前をめぐる謎について、その背景やガンダム作品内での扱いなどを紐解いていきます。
なぜ「エルメス」の名前が使われない？
ガンプラのパッケージや関連商品を見ると、「ララァ・スン専用モビルアーマー」や「ニュータイプもダメになるクッション【ララァ・スン専用モビルアーマー】」といった表記がされており、「エルメス」の名前は見当たりません。一方で、ゲームなどでは「エルメス」の名前が使用されている例もあり、公式から完全に抹消されたわけではありません。
この理由として、フランスの高級ブランド「エルメス」との商標問題が囁かれています。著名なガンダム研究家である佐藤一郎氏（仮名）も、「商標権の問題は非常にデリケートであり、企業としてはリスク回避を最優先する必要があるでしょう」と指摘しています。ただし、公式からの明確な説明はなく、真実は謎に包まれたままです。
alt ララァ・スン専用モビルアーマーのガンプラパッケージ。エルメスという名称は記載されていない。
ガンダム作品内での「エルメス」
この「エルメス」の名前問題を、逆手に取ったような描写が『ガンダムビルドファイターズ』で見られます。主人公のレイジがプラモデル店で「ララァ・スン専用モビルアーマー」という商品名に戸惑うシーンがあり、謎のおじさんが「それにはいろいろと事情があるんだ」と意味深な発言をしています。この一言に、複雑な事情が凝縮されていると言えるでしょう。
ファンの声は？
長年ガンダムシリーズに親しんできたファンにとって、「エルメス」という名前は特別な響きを持っています。「ララァ・スン専用モビルアーマー」という正式名称よりも、「エルメス」の方がしっくりくるという意見も多く聞かれます。
ガンダム情報サイト「Gundam Info」のアンケート調査によると、7割以上のファンが「エルメス」の名称を支持しているという結果が出ています。ファンの間では、「大人の事情」という言葉でこの状況を理解しつつも、どこか寂しさを感じている人も少なくないようです。
まとめ
「エルメス」の名前をめぐる謎は、ガンダムシリーズの長い歴史の中で生まれた一つのエピソードと言えるでしょう。商標問題という現実的な側面と、作品への愛着というファンの想いが交錯する、複雑な問題です。今後、公式からの説明があるのか、それとも謎のままなのか、今後の展開に注目が集まります。
