【モスクワ・ロイター時事】ロシアのプーチン大統領は4日、準備資産を政治的理由で没収されやすい外貨で持つ必要性に疑問を呈した。
その上で、資金を国内への投資に回す方が魅力的だと主張した。モスクワでの国際投資会議で語った。
バイデン米政権は、米ドルを政治目的で使い、世界の準備通貨としての役割を弱くさせたため、多くの国が代替資産に頼る必要に迫られていると批判。「例えば(暗号資産の)ビットコインは誰が禁止できるのか。誰もいない」と述べ、コストや信頼性の観点から、新たな決済技術の発展は必然との見方を示した。
西側諸国は2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、約3000億ドル(約45兆円)に上るロシアの外貨準備を凍結した。先進7カ国(G7)は、凍結資産をウクライナ支援に活用する方策について議論している。