コンゴで謎の病気流行、若者中心に140人以上が死亡か?インフルエンザとの違いは?

コンゴ民主共和国で原因不明の病気が流行し、140人以上が死亡した可能性が報じられています。インフルエンザに似た症状とのことですが、一体何が起きているのでしょうか?この記事では、謎の病気の現状、インフルエンザとの違い、専門家の見解などを詳しく解説します。

コンゴで流行する謎の病気とは?

コンゴ民主共和国南西部で発生したこの病気は、原因が未だ不明です。AP通信によると、現地の保健当局は死者数が143人に上る可能性があると発表しました。主な症状はインフルエンザに似ており、発熱、頭痛、鼻水、咳、呼吸困難、貧血などが報告されています。BBCの報道では、死亡者の大半は15歳から18歳の若年層であることが明らかになっています。

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インフルエンザとの違いは?専門家の見解

感染症の専門家である日本医科大学の北村義浩教授は、この病気にはインフルエンザとの明確な違いが2点あると指摘しています。

若年層の死亡者が多い

一つ目は、死亡者の年齢層です。インフルエンザでは、一般的に高齢者や基礎疾患のある人が重症化しやすく、若年層の死亡は稀です。しかし、今回の病気では若年層の死亡者が多数報告されており、これは非常に異例な事態です。

貧血の症状

二つ目は、貧血の症状です。インフルエンザで貧血の症状が現れることはほとんどありません。北村教授は、この病気は強い病原性を持つインフルエンザウイルス、あるいは類似のウイルスによる感染症で、体内に出血が起きている可能性を指摘しています。

現地の状況とWHOの対応

BBCによると、現地の議員は病院の医薬品不足を訴えており、ロイター通信は治療を受けられないために自宅で亡くなるケースもあると報じています。コンゴ民主共和国ではエムポックスの感染も拡大しており、医療資源が不足している可能性が懸念されています。

世界保健機関(WHO)はこの事態を受け、調査チームを派遣しサンプルの収集を開始しました。地元当局も住民に冷静な対応と警戒を呼びかけています。

今後の見通し

現時点では、この病気の原因や感染経路は不明なままです。WHOの調査結果が待たれるところです。今後の情報に注意し、適切な感染対策を心がけることが重要です。

まとめ

コンゴ民主共和国で流行している謎の病気は、若年層を中心に多くの死者を出しており、インフルエンザとは異なる特徴を持つ深刻な状況です。WHOや現地の保健当局による迅速な調査と対策が求められています。