第4次安倍晋三再改造内閣が12日、本格始動した。首相は官邸で記者団に「ただちに現場、現場で、持ち場、持ち場で、全力を尽くしたい」と表明。新閣僚は前任者から引き継ぎを受けたほか、一部は台風15号の被災地にも足を運んだ。
小泉進次郎環境相は東京電力福島第1原発事故の被害を受けた福島県を訪れ、地元の漁協関係者や内堀雅雄知事と意見交換した。
第1原発では増え続ける汚染水浄化後の処理水が問題になっている。小泉氏は「(福島県職員が)前向きに仕事に専念できるような環境をつくる。復興相という意識のもとで、信頼を深めていきたい」と述べた。
これに先立ち、小泉氏は環境省で前任の原田義昭氏から引き継ぎを受けた。小泉氏は「さまざまな現場に行き、海外にも情報を発信していく」と述べ、今月にニューヨークで開かれる国連総会に合わせた米国出張に意欲を示した。
橋本聖子五輪相は内閣府で、前任の鈴木俊一自民党総務会長から引き継ぎを受けた。橋本氏は職員への訓示で「素晴らしい大会になるように先頭を切って全力を尽くす」と意気込んだ。
台風15号をめぐり、赤羽一嘉国土交通相は横浜市、武田良太防災担当相は千葉県で被災状況を視察した。