森山裕自民党幹事長。衆院選敗北の責任を問われ、求心力低下が囁かれる中、長年寄り添ってきた読売新聞の番記者が突如担当を外れました。今回は、その異動劇の裏側を深掘りし、今後の政局への影響を探ります。
権力と蜜月?過剰なまでのヨイショ報道
30年ぶりの少数与党転落。自民党内では石破首相のみならず、森山幹事長への批判も高まっています。埼玉県連は幹事長更迭を要求するなど、党内は波乱の様相を呈しています。
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そんな中、森山氏の“親衛隊”と揶揄されるほどべったりだった読売新聞のA記者が担当を外れたのです。2年以上も森山氏を担当し、度を越えたおべっか取材で周囲を呆れさせていたA記者。一時的に担当を外れた後、復帰早々に「先生の夢を見ていました」と発言した逸話も残っています。
祝賀新聞に見る異様なまでの傾倒ぶり
昨年、森山氏の国会議員在職25周年を記念して配布された「祝賀新聞」。実はこれ、A記者が作成したもの。「一瞬で全てを見抜くまっすぐな眼…」と、まるでファンレターのような賛辞を誌面に掲載し、その傾倒ぶりを露呈しました。
政治ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「権力者への過剰なまでの迎合は、ジャーナリズムの精神を損なう危険性がある」と警鐘を鳴らしています。
他社記者への圧力、そして読売新聞からの異動
しかし、A記者の問題は、おべっか取材だけではありませんでした。他社の番記者への圧力も常態化していたのです。
「森山先生に失礼だろ」「あいつは出禁だ」—A記者は、森山氏への質問内容にまで口出し、現場の秩序を乱す者を排除しようとしていました。特にネット速報を重視する新聞社には厳しく、取材姿勢を批判するなど、目に余る言動があったといいます。
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これらの言動が他社からの苦情につながり、今回の異動の一因となったと見られています。読売新聞は記者の配置換えを認めたものの、詳細な理由は明らかにしていません。
森山氏の真意、そして今後の政局は
A記者への過剰なまでの尽くしにも関わらず、大きなスクープはなかったという声も。政治部デスクの間では「並みの記者」という評価が定着していたようです。
森山氏自身はA記者をどう見ていたのでしょうか。周囲からは、A記者の悪評を把握しており、むしろ扱いに困っていたのではないかという見方が出ています。
今回の異動劇は、今後の政局にも影響を与える可能性があります。森山氏の求心力低下が加速するのか、それとも巻き返しを図るのか。今後の動向に注目が集まります。
番記者の異動が問いかけるジャーナリズムのあり方
今回の件は、政治家と記者の関係性、そしてジャーナリズムのあり方を改めて問いかけるものです。権力監視という本来の役割を果たすためにも、記者は公正で客観的な報道を心がける必要があります。読者もまた、メディアリテラシーを高め、情報を見極める目を養うことが重要です。