台湾旅行といえば、夜市や九份のノスタルジックな街並みを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、台湾にはもっとディープで魅力的なスポットが隠されているのです。今回は、鉄道ファンならずとも心を奪われる、彰化の扇形車庫をご紹介します。100年以上もの歴史を刻む現役の車庫で、回転台と機関車の魅力に迫りましょう!
彰化扇形車庫:歴史と魅力
彰化扇形車庫は、台湾中部の彰化県にある、1922年に建設された扇形の機関車庫です。日本統治時代に作られたこの車庫は、100年以上経った今も現役で稼働しており、台湾の貴重な歴史的建造物として大切に保存されています。
彰化扇形車庫の全景。扇形に広がる車庫と中央の回転台が見える。
扇形車庫の特徴は、中央にある回転台(ターンテーブル)です。機関車の進行方向を変える際に、この回転台を使って向きを変えます。放射状に広がる12の車庫には、蒸気機関車、ディーゼル機関車、電気機関車など、様々な種類の機関車が収容されています。この光景は、まさに圧巻の一言。鉄道ファンならずとも、その迫力に圧倒されることでしょう。
現役稼働の感動!回転台の動き
彰化扇形車庫の魅力は、なんといっても現役で稼働している点です。機関車が車庫から出て、回転台で方向転換し、線路へと進んでいく様子は、まさに歴史が動いている瞬間。この貴重な光景を目の当たりにすることができるのは、彰化扇形車庫ならではの魅力です。
子どもたちが機関車の稼働シーンを見守る様子。
回転台の稼働時間は公開されていませんが、多くの観光客がこの瞬間を待ちわびています。筆者も先日訪れた際に、子どもたちに混じって稼働を待ちましたが、残念ながらその日は見ることができませんでした。しかし、それでも間近で機関車を見学できただけでも、十分に価値のある体験でした。台湾鉄道の職員の方によると、稼働時間は日によって異なり、運が良ければ見られるとのこと。まさに「一期一会」の体験と言えるでしょう。
彰化扇形車庫:見学情報
彰化扇形車庫は、一般公開されており、無料で入場できます。入口で「安全管理誓約書」に必要事項を記入し、パスポートを提示すれば、見学することができます。車庫内は一部立ち入り禁止区域もありますが、機関車にかなり近づいて見学したり、写真撮影も可能です。
アクセスと開館時間
彰化駅からは徒歩約10分。アクセスも良好なので、彰化観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。開館時間は、午前8時から午後5時まで。ただし、稼働時間については、事前に確認することをおすすめします。
彰化扇形車庫:まとめ
彰化扇形車庫は、台湾の歴史と鉄道文化に触れることができる貴重なスポットです。100年以上現役で稼働している回転台と機関車は、見る者を圧倒する迫力があります。次回の台湾旅行では、ぜひ彰化扇形車庫を訪れて、歴史の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。