首相、金正恩氏との会談実現に重ねて意欲「条件つけずに向き合う」

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 安倍晋三首相は16日、北朝鮮による日本人拉致被害者の家族と東京都内で面会し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談実現に重ねて意欲を示した。首相は「この問題を解決するには、日本が主体的に取り組んでいく必要がある。私自身、条件をつけずに金氏と向き合う」と改めて語った。

 首相は金氏の父、金正日(ジョンイル)国防委員長が17年前に拉致を認めて謝罪し、拉致被害者5人が帰国した後、1人の拉致被害者の帰国も実現していないことに言及し、「日本政府として痛恨の極みだ」と陳謝。「冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃さないとの姿勢で、拉致問題の早期解決に取り組んでいく決意だ」と述べた。

 首相と面会した拉致被害者家族の横田早紀江さんは「『本当によく我慢したね』と声をかけてあげたい。できるだけ早く、子供たちと対面できる日を与えてもらえるようお願いします」と訴えた。

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