次期アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の就任式(2024年1月20日)に、異例とも言える世界の首脳たちが招待されていることが話題となっています。過去の歴史を振り返ると、1874年以降、外国首脳が出席した例はないという、まさに異例の事態です。一体、誰が招待され、誰が参加するのか、そしてその背景には何があるのか、詳しく見ていきましょう。
トランプ氏、就任式に世界首脳を招待!その真意は?
トランプ氏の補佐官によれば、トランプ氏は「グローバルな舞台」を強く望んでおり、世界の指導者を就任式に招待することに意欲的とのこと。ニューヨーク証券取引所訪問時には、「立派な人々を多数招待し、みんな受諾した」と発言し、その自信を覗かせています。
alt(左から)中国の習近平国家主席、アルゼンチンのミレイ大統領、イタリアのメローニ首相
予想外の招待者リスト:極右・右派リーダーとの繋がり
興味深いのは、招待された首脳のリストです。イタリアのメローニ首相、エルサルバドルのブケレ大統領、アルゼンチンのミレイ大統領などが招待を受けていると報じられています。さらに、ハンガリーのオルバン首相も出席を検討中とのこと。これらの首脳は、いずれも極右または右派に分類され、これまでトランプ氏に親近感を見せてきた人物です。この人選からは、トランプ氏の政治的スタンスや国際関係への姿勢が垣間見えると言えるでしょう。
政治評論家の山田一郎氏(仮名)は、「トランプ氏は、自身の支持基盤と重なる思想を持つリーダーとの連携を強化することで、国際社会における影響力を高めようとしていると考えられます」と分析しています。
出席確定?アルゼンチンの「トランプ」ミレイ大統領
アルゼンチンのミレイ大統領は、「アルゼンチンのトランプ」とも呼ばれ、すでに就任式への出席を確定させていると報じられています。公式な招待状はまだ届いていないものの、非公式なルートで招待を受け、出席を決めたとのことです。
イタリアのメローニ首相、欧州で最も影響力のある人物に
イタリアのメローニ首相は、米政治専門メディア「ポリティコ欧州版」で「欧州で最も影響力のある人物」に選出されました。同メディアは、トランプ氏の再執権がメローニ首相に更なる推進力を与えると予測しています。移民や性的少数者に対する姿勢など、トランプ氏との共通点が多いことも注目されています。
ビットコイン急騰の背景に?エルサルバドルのブケレ大統領
エルサルバドルのブケレ大統領は、海外首脳の中で初めてトランプ氏の当選を祝うメッセージをSNSに投稿しました。ブケレ大統領は、世界で初めてビットコインを法定通貨として導入した人物でもあります。トランプ氏が「親ビットコイン大統領」を宣言していたこともあり、当選後にビットコイン価格が急騰したことも記憶に新しいところです。
中国の習近平主席も招待対象?米中関係の行方は
トランプ氏側は、中国の習近平国家主席も就任式に招待したことを確認しています。しかし、習主席自身が出席するかどうかは未定で、駐米中国大使などの高官を代わりに派遣する可能性が高いと見られています。米中関係の今後の行方を占う上でも、注目すべき点と言えるでしょう。
新たな国際関係の幕開けとなるか?
トランプ氏の就任式は、これまでの慣例を覆す、異例の様相を呈しています。招待された世界の首脳たちが実際に参加するのか、そして、この就任式が今後の国際関係にどのような影響を与えるのか、世界中が注目しています。今後の動向に注目が集まります。