長年にわたり日本の芸能界で活躍してきた歌手でタレントの美川憲一さん(79歳)が、この度パーキンソン病を患っていることを公表しました。今年に入ってから二つの大きな病気を診断され、本人は相当なショックを受けていると関係者は語っています。美川さんはこれまで自身の健康に絶大な自信を持っていただけに、今回の公表は多くのファンに衝撃を与えています。
美川憲一に相次いだ体調不良と「洞不全症候群」の診断
今年8月まで歌番組に出演し精力的に活動していた美川さんですが、9月に入ってめまいなどの症状を訴え、医療機関を受診しました。その結果、心臓疾患の一つである「洞不全症候群」と診断されました。同年9月11日にはペースメーカーの埋め込み手術が無事に完了し、一時は症状の改善が見られたかに思われました。
しかし、手術後の経過観察のための入院中も、美川さんの体調には懸念が残りました。当初、1週間程度の入院予定でしたが、9月下旬に予定されていた2つのイベントへの出演を辞退。さらに10月には、日本歌手協会主催の「第52回歌謡祭」への出演も白紙となり、活動に影響が出始めました。
相次ぐ公演中止、そしてパーキンソン病の判明
仕事のキャンセルは続き、10月には12月6日に予定されていた「美川憲一 XMAS CONCERT 2025」の中止も発表されました。美川さん自身もこの発表を受け、自身のSNSやブログを更新し、「ご心配をお掛けしております」と、両手を合わせて謝罪する写真を掲載。事務所側も公式サイトで「ペースメーカーの安定のために時間が必要」と説明し、「本人はいたって元気ですので、どうぞご安心ください」と報告していました。
ところが、復帰が予定されていた11月16日の公演も再び出演辞退。この数日後に、美川さんがパーキンソン病であることが公表されるに至りました。手術後のリハビリ中に違和感を覚え、再度精密検査を行った結果、新たな病気が判明したとのことです。
パーキンソン病を公表した美川憲一(写真:本誌写真部)
パーキンソン病とは?専門医が解説する症状と進行
東京汐留クリニックの清水俊彦院長は、パーキンソン病について次のように解説しています。「この病気は、脳内の神経物質の一つであるドーパミンが減少することによって発症します。ドーパミンとは、いわば体を動かすための“潤滑油”のようなもの。これが少なくなると、顔の表情がなくなってきたり、より進行すると歩行が困難になるなどの運動障害が現れるのです。」
実際、美川さんの体には数年前から“ある兆候”が見て取れたとも言われています。ドーパミンの減少は、表情の乏しさや体の動きのぎこちなさとして現れることがあり、病気の進行に伴い日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
公演中止を手をあわせた写真で謝罪した美川憲一
美川憲一の今後の活動とファンへのメッセージ
相次ぐ病気の公表と活動休止は、美川さんのファンにとって大きな懸念材料となっています。しかし、美川さん自身は前向きに治療に取り組む姿勢を見せており、公式サイトでも「本人はいたって元気」とのメッセージが伝えられています。
長きにわたり芸能界の第一線で輝き続けてきた美川憲一さん。今回の困難を乗り越え、再びステージでその歌声を披露する日が来ることを多くの人々が願っています。治療に専念し、心身ともに回復されることを心よりお祈り申し上げます。
参考文献:
- Yahoo!ニュース: 美川憲一(79)がパーキンソン病を公表 今年に入り2度の大病に「相当なショックだった」 https://news.yahoo.co.jp/articles/7d5437c198ce479a859677459393b004c974ee08





