豚コレラ 都が緊急対応、2億円予算措置


 家畜伝染病「豚(とん)コレラ」が関東地方にも拡大している問題で、都は20日、都内の養豚農家に向けて、緊急対策の実施を決めた。野生動物の侵入防止や衛生管理に必要な施設などの整備に補助金を出す。

 都内では青梅市を中心に約10戸の養豚農家があり、約2300頭飼育されている。都が開発したブランド豚「トウキョウX」も含まれる。

 豚コレラは野生のイノシシが媒介するとされ、農家が野生動物の侵入防止のための柵や網などを整備した場合、3千万円を上限に補助する。予算額は2億円。

 都はすでに、農家に対する緊急の巡回指導を行ったり、農場を出入りする車両に消毒薬を配布したりしている。

 豚コレラは昨年、国内で26年ぶりに岐阜で確認され、関東地方では埼玉、山梨の両県に感染が広がった。都は20日、埼玉から要請を受けて、防護服5千着の提供を始めた。



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