韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が、弾劾訴追という厳しい局面に立たされています。この政局の混乱は、日本にも大きな影響を及ぼす可能性があるため、注視が必要です。本稿では、尹大統領を取り巻く現状と、今後の日韓関係について考察します。
崖っぷちに立たされた尹大統領
韓国の尹錫悦大統領
尹大統領の最側近であった金龍顕（キム・ヨンヒョン）前国防相が逮捕され、拘置所で自殺を図るという衝撃的な事件が発生しました。さらに、尹大統領自身も弾劾訴追案が可決され、憲法裁判所の判断を待つ状況となっています。 韓国政治専門家の朴哲洙（パク・チョルス）氏（仮名）は、「大統領の権力基盤が弱体化し、政局運営が非常に困難になっている」と指摘しています。
日韓関係の行方：最悪のシナリオも
韓国の国旗
尹大統領は、岸田前首相との間で日韓関係改善に尽力し、慰安婦問題や徴用工問題など、長年の懸案事項の解決に向けた大きな一歩を踏み出しました。その結果、観光客の往来も活発化し、文化交流も深まっています。
しかし、次期大統領候補として有力視されている李在明（イ・ジェミョン）氏は、筋金入りの「反日」姿勢で知られています。李氏が大統領に就任した場合、日韓関係は再び悪化し、「悪夢の文在寅時代」よりも深刻な状況に陥る可能性も否定できません。国際政治アナリストの金智妍（キム・ジヨン）氏（仮名）は、「李氏の当選は、日韓関係にとって大きな後退となるだろう」と警鐘を鳴らしています。
李在明氏とは何者か？
李氏は、貧しい家庭環境から司法試験に合格し、人権派弁護士として活躍しました。その後、政界に進出し、城南市長、京畿道知事を歴任。「親日残滓清算プロジェクト」を推進するなど、強硬な反日姿勢で知られています。日韓基本条約についても否定的な立場を取っており、今後の日韓関係に暗い影を落としています。
日本への影響と今後の展望
韓国政局の混乱は、地政学的に重要な位置にある日本にとって、決して他人事ではありません。北朝鮮問題や中国の台頭を踏まえると、日韓の連携は不可欠です。今後の韓国政局の動向を注視し、最悪の事態も想定した上で、対応策を検討していく必要があります。
