小池都知事、都内首長と個別会談始まる 知事選への布石か


東京都千代田区の石川雅己区長(左端)は小池百合子知事(右側中央)に対し、少子高齢化対策の強化などを求めた=新宿区の都庁

 東京都の小池百合子知事は、都内の全区市町村長を対象に個別会談を始めた。都は2040年代に目指すべき将来像「長期戦略ビジョン」を策定中で、それに対する意見交換が名目。小池知事が都内の全首長を対象に短期間で一斉に個別会談を行うのは初めてで、来年夏に予定される都知事選への「布石」との見方も出ている。

 初日の19日には、千代田区、檜原(ひのはら)村、神津(こうづ)島村の3自治体の首長が出席し、1回20分程度で意見交換を行った。

 石川雅己(まさみ)・千代田区長は「自治体とともに手を携え、少子高齢化対策や、障害も一つの個性ととらえる社会の実現に向けた取り組みをすすめてほしい」と要望した。

 個別会談は10月21日までの約20日間で、1日2~4人予定。台風15号の災害に遭った島嶼(とうしょ)部の首長との会談は、延期されている。また、杉並区からは「知事のパフォーマンスだ」として辞退する意向も示されている。

 前回平成28年の知事選では、大半の首長が自民党が推す候補者の支援に回り、小池氏を応援したのは数人にとどまった。

 小池氏は定例会見で、個別会談が知事選への布石ではという指摘に対し、「当たらない」と述べている。



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