兵庫県知事の斎藤元彦氏が再選後も、公選法違反疑惑の渦中にある。告発状を提出した弁護士とYouTuber弁護士の間で繰り広げられる白熱の議論、そして疑惑の核心に迫る。
告発の背景：PR会社社長のブログ記事が鍵を握る
事の発端は、西宮市のPR会社社長、折田楓氏が自身のブログに投稿した記事だ。記事内で、斎藤氏の選挙におけるSNS戦略を企画・実行したと明言しており、斎藤氏もこれを了承していたという。この点が公職選挙法における買収行為に該当するのではないか、というのが告発の骨子だ。元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大学の上脇博之教授は、この疑惑を重く見て神戸地検と兵庫県警に告発状を提出した。
兵庫県知事 斎藤元彦氏
弁護士同士の激論：YouTubeで公開討論
告発を受け、SNS上では様々な意見が飛び交う中、YouTubeチャンネル「リハック」で弁護士同士の公開討論が実現した。郷原弁護士と、告発に異議を唱える福永活也弁護士が、それぞれの主張を展開した。郷原弁護士は告発に至った経緯を詳細に説明したが、福永弁護士は「折田ブログ」の信憑性や告発の前提となる事実関係への疑問を呈し、斎藤知事側を擁護する姿勢を見せた。
折田楓氏
知識不足を認める福永弁護士、年齢差を理由に？
2時間以上に及ぶ討論は平行線のまま終了。その後、福永弁護士は自身のSNSで「知識不足はその通り」と認めつつも、「郷原先生の刑事告発が軽々しく行われていたとの考えに至ったというコメントが無数にきている」と反論。さらに、「25歳も歳の差がある」と年齢差を持ち出すなど、議論は泥沼化の様相を呈している。
疑惑の行方：斎藤知事の沈黙が事態を複雑化
斎藤知事自身は「代理人に一任している」と具体的な説明を拒否しているため、事態は混迷を深めている。今後の捜査の進展が注目される。 公選法違反の疑い、弁護士同士の対立、そして沈黙を守る知事。果たして真相はどこにあるのか。今後の展開から目が離せない。
