韓国、海自観艦式に不参加 日本からの招待なし


海上自衛隊観艦式で航行する艦艇と旭日旗=平成27年10月、神奈川県沖(三尾郁恵撮影)

 【ソウル=名村隆寛】日本政府が来月14日に相模湾で実施する海上自衛隊の観艦式に、韓国は自国海軍を参加させないことを決めた。韓国国防省報道官が24日の定例会見で明らかにした。

 報道官は「(観艦式の)主催側で決めることであり、行かないことに決まった」と説明し、「(日本側から)招待状が届いていない」とも述べた。

 韓国は昨年10月に南部の済州島(チェジュド)で行われた国際観艦式の海上パレードで、参加予定の各国に対し、艦艇上には自国国旗と韓国国旗だけを掲げるよう異例の要求をした。日本から参加予定だった海上自衛艦の「旭日旗」を「戦犯旗」だと反発する国民感情を理由に、事実上、掲揚しないよう求めた。

 日本政府は、艦旗掲揚が国内法令で義務づけられているほか、国連海洋法条約上の船舶の国籍を示す標識に該当することを理由に反論し、派遣を見送った経緯がある。

 済州島での観艦式では、韓国の異例の通知にも関わらず、国際常識に従い自国の軍旗を掲げた参加国も複数あった。



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