お子さんが小学校受験を経験した青木裕子さん。今回は、受験を通して感じたことや、ご主人である矢部浩之さんの支えについて、そして、小学校受験と就職活動の意外な共通点について語っていただきます。
小学校受験は「相性」が大切! 就職活動に似ている?
二人の息子さんが小学校受験を経験した青木さん。受験を通して「小学校受験は、子どもや家庭の特性と学校の相性」が大切だと実感したそうです。有名校だから良い、という単純なものではなく、家庭の教育方針や子どもが6年間どのように過ごしてほしいかという希望をベースに、合う学校を探す、いわば就職活動のようなものだと語ります。
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教育評論家の山田先生も、「小学校受験は、学校選びというよりも、教育方針のパートナー選びという側面が強い」と指摘しています。夫婦で教育方針についてじっくり話し合う時間を設けることが、成功への第一歩となるでしょう。
受験のストレス、どう乗り越える? 合否の要素は複雑…
受験直前期の不安やストレスは、多くの親が経験すること。青木さんも例外ではありませんでした。「この学校に行かなきゃ」という学校ありきの考え方は、プレッシャーを増幅させ、受験を辛くしてしまうと語ります。
小学校受験は、ペーパーテストの点数だけでなく、生活態度や友達との接し方、親の面談なども評価対象となるため、合否の理由は分かりにくく、子育てを否定されたように感じてしまうこともあるかもしれません。これは、人生経験を評価される就職活動にも共通する点だと青木さんは指摘します。
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受験は、他の受験生との兼ね合いもあり、複雑な要素が絡み合います。教育コンサルタントの佐藤先生は、「受験はご縁」という言葉を使います。合格・不合格は様々な要因が絡み合って決まるため、結果を受け入れる心の余裕を持つことも大切です。
偏差値社会を生き抜く力とは?
現代社会は複雑化し、偏差値だけで進路を決める時代ではなくなってきています。青木さんは自身を偏差値に基づいて進路を決めてきた世代とし、これからの子供たちは大変だと感じているそうです。だからこそ、子どもの頃から様々な経験を積み重ね、自分の価値観で物事を決める力を養うことが重要だと考えています。
青木さんの言葉は、小学校受験を控える親御さんにとって、心強いエールとなるでしょう。 受験はゴールではなく、子どもが成長していくための過程の一つ。自分たちの価値観に基づいて、子どもにとって最適な教育環境を選んでいくことが大切です。