山﨑賢人が主演を務める人気シリーズ映画『キングダム』の第5作目となる続編が、2026年夏に公開されることが正式に発表された。これまでの4作品は累計動員数1,700万人、興行収入245億円を突破する大ヒットを記録しており、日本アカデミー賞でも主要部門を受賞するなど、高い評価を得ている。多くのファンが待ち望んだ続編の決定は、日本映画界における注目すべきニュースと言える。
『キングダム』シリーズの歴史:漫画原作から国民的映画へ
原作は、原泰久による漫画『キングダム』。2006年1月より『週刊ヤングジャンプ』で連載が始まり、現在までに単行本は75巻を刊行、累計発行部数は1億1千万部を突破している(2025年4月時点)。紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す戦災孤児の少年・信と、中華統一を志す若き王・嬴政の壮大な物語が描かれ、幅広い世代から支持されている。
これまでの映画シリーズの軌跡と輝かしい実績
実写映画シリーズは、2019年に第1作が公開されて以来、『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年)、『キングダム 運命の炎』(2023年)、そして前作『キングダム 大将軍の帰還』(2024年)と続編が重ねられてきた。これらの作品は公開されるごとに大きな話題を呼び、多くの観客を動員。特に『キングダム 大将軍の帰還』では、第48回日本アカデミー賞にて山﨑賢人が優秀主演男優賞、大沢たかおが最優秀助演男優賞を受賞するなど、作品の質の高さも証明された。
第5作目続編の詳細と期待高まるビジュアル
熱烈なファンからの続編を望む声に応える形で制作が決定した第5作目だが、詳細なタイトルや正確な公開時期は現時点では未発表となっている。しかし、新たな情報としてスーパーティザービジュアルが公開された。このビジュアルには、前作の舞台となった馬陽の戦いを経て武功を挙げた信が、以前とは異なる新たな甲冑を身にまとう姿が描かれている。また、王騎将軍から託された矛を持つ信の横には、「思いを受け止め、前へ。」というコピーが添えられており、物語の重要な展開を示唆している。
映画キングダム続編のスーパーティザービジュアル。新たな甲冑をまとい王騎将軍の矛を持つ、山﨑賢人演じる主人公・信の姿。「思いを受け止め、前へ。」のコピーも。
キャスト・スタッフが語る続編への熱意
主演の山﨑賢人は、続編決定に際して「原作はまだまだ面白く、エピソードもたくさん残っていたので嬉しかった」と喜びを語り、前作で共演した大沢たかお演じる王騎将軍の魂を受け継ぎ、「自分がみんなを引っ張っていけたら」と意欲を見せている。
監督の佐藤信介も、「『大将軍の帰還』の撮影から5年の時を経て、また同じチームが集まりました」と語り、これまでの困難を乗り越えてきたチームワークに自信をのぞかせ、「ここでしか味わえない格別な世界をお届けしたい」とコメントしている。
原作者であり、脚本も手がける原泰久氏は、「実写化不可能と言われていた『キングダム』がロングシリーズになろうとは夢にも思わなかった」と感慨を述べつつ、「過去4作を超える迫力と興奮と感動をお届けできる」とファンにメッセージを送っている。
プロデューサーの松橋真三氏は、前作を超える挑戦であるとしつつも、王騎将軍から矛を託された信のように「不可能と思えることに常に挑戦してきたのが、このチームです」と語り、期待感を高めている。
『金曜ロードショー』での前作放送と続編映像初公開
なお、本日7月11日19時56分からは日本テレビ系『金曜ロードショー』にて、前作『キングダム 大将軍の帰還』がノーカットで地上波初放送される。この放送終了後には、続編の本編映像が世界で初めて公開される予定となっており、ファンにとっては見逃せない機会となる。
長きにわたり多くの人々を魅了し続ける『キングダム』シリーズ。2026年夏に公開される第5作目も、前作を超える壮大なスケールと熱いドラマで、日本中をさらに熱狂させることだろう。
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