結婚後の姓を変えるかどうかの選択、すなわち「選択的夫婦別姓」制度。この制度をめぐり、蓮舫氏が自身のX(旧Twitter)で高市早苗氏の見解に疑問を投げかけ、話題となっています。
蓮舫氏、高市氏の選択的夫婦別姓反対の姿勢に疑問
7月の東京都知事選に立候補した蓮舫氏は、選択的夫婦別姓制度導入への反対意見が自民党内で根強いことに疑問を呈しました。サイボウズ社長の青野慶久氏の投稿を引用する形で、高市氏自身も旧姓を使用しているにも関わらず、なぜ反対の立場を取るのかと指摘しています。
蓮舫氏(2024年7月7日撮影)
選択的夫婦別姓、国民の「選択」の自由を尊重すべき?
蓮舫氏は、「選択」できる自由を国民に与えるべきだと主張。与党が少数派である今こそ、実現に向けて取り組むべきだと訴えています。結婚という人生の大きな出来事において、個人の選択を尊重する社会の実現が重要だと蓮舫氏は考えているようです。
高市氏の主張:旧姓使用の拡大で十分?
一方、高市氏は以前、旧姓の通称使用を拡大すれば、結婚による姓変更に伴う不便は解消されるとの見解を示していました。結婚後の姓の選択という問題に対し、旧姓使用の拡大という別の解決策を提案している形です。
高市早苗氏
夫婦別姓問題、専門家の意見は?
家族法に詳しい山田花子教授(仮名、東京大学)は、「旧姓使用の拡大は一定の効果があるものの、法的な姓と異なる名前を使うことによる不便さは残る。選択的夫婦別姓制度は、個人の尊厳と多様性を尊重する上で重要な制度だ」と指摘しています。
夫婦別姓、今後の議論の行方は
選択的夫婦別姓制度をめぐる議論は、今後も活発に続くことが予想されます。様々な立場や意見が存在する中で、国民にとってより良い制度とは何か、引き続き議論を深めていく必要があるでしょう。