上皇さまは12月23日、91歳の誕生日を迎えられました。10月に大腿骨上部を骨折された上皇后さまを気遣いながら、穏やかな日々を過ごされています。本記事では、上皇さまの近況や、変わらぬ研究への情熱についてお伝えします。
上皇后さまへの深い愛情と気遣い
上皇后さまが入院中は二度お見舞いに行かれ、退院時には仙洞御所の車寄せで出迎え、優しく手を差し伸べられたそうです。現在は朝夕、お住まいの中を一緒に歩かれるなど、深い愛情と気遣いを見せていらっしゃいます。
上皇ご夫妻
国内外の情勢に心を寄せ、平和への思いを新たにする日々
新聞やテレビで国内外のニュースをご覧になり、特に能登半島の地震や大雨の被災状況を案じていらっしゃるとのこと。また、沖縄戦終結の日、広島・長崎への原爆投下の日、そして終戦の日には、関連式典に合わせて黙とうを捧げ、平和への思いを新たにしていらっしゃいます。
ライフワークのハゼ研究への変わらぬ情熱
上皇さまは週に3回、皇居の生物学研究所とお住まいでハゼの研究を続けられています。過去に執筆された論文の再検証に加え、200年前にシーボルトが日本で採集したハゼの標本にも関心を寄せ、関連文献を熱心に読まれているそうです。宮内庁関係者によると、「今もなお研究の幅を広げられている」とのこと。まさに生涯研究者としての姿を体現されています。
セボシフタスジハゼ
健康状態と誕生日行事
2022年7月に診断された右心不全については、内科的治療を続け、比較的安定した状況が続いているとのこと。食事中は誤嚥防止のため会話を控えていらっしゃるそうですが、誕生日当日の祝賀行事は、昨年より出席者をやや増やして簡素な形で行われる予定です。
研究への情熱、国民への思いやり、そして家族への愛情
91歳という年齢を感じさせない上皇さまの変わらぬ研究への情熱、国民への温かい思いやり、そしてご家族への深い愛情。そのお姿は、私たち国民にとって大きな励みとなっています。
著名な魚類学者である田中博士(仮名)は、「上皇さまのハゼ研究への情熱は、専門家である私たちにとっても大きな刺激となっています。長年にわたるご研究の成果は、学術的にも非常に価値のあるものです」と語っています。