兵庫県議会文書問題調査特別委員会(百条委員会)委員長の奥谷謙一県議からの名誉毀損告訴を受け、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が12月22日、兵庫県警の任意聴取に応じました。4時間以上に及ぶ聴取後、集まった報道陣やYouTuber約50人を前に、余裕の笑みを見せました。
任意聴取の経緯と立花氏の反応
11月、奥谷県議は立花氏を名誉毀損の疑いで告訴。立花氏は自身のSNSで聴取を受けることを公表し、22日に兵庫県警本部に出頭しました。
出頭前には、自身を逮捕するとの噂を一蹴。「ガサ入れもなく、再度の聴取要請もある。逮捕する相手にそんなことするわけがない」と語り、聴取中にも取材対応する余裕を見せました。
兵庫県警本部を後にする立花孝志氏
聴取内容と今後の見通し
立花氏によると、聴取は立花氏が書いた内容に基づき行われ、一日では終わらず、年明けに陳述書を提出後、再度聴取を受ける予定とのこと。
「和気あいあいとした雰囲気だった」と語り、逮捕の可能性を否定。「違法性阻却事由を立証すれば、名誉毀損でも違法性が阻却される」と自身のYouTubeで主張しており、弁護士と相談し、真実相当性、違法性阻却事由に関する陳述書を作成する方針です。
選挙期間中の演説に関する告訴についても言及
兵庫県知事選の選挙期間中、立花氏が行った奥谷氏の自宅兼事務所前での演説についても、奥谷氏は脅迫にあたるとし告訴しています。立花氏はこれについても「兵庫県警は脅迫と威力業務妨害の被害届を受理している。法的な見解を示して終わりにする」と述べました。
事情聴取の途中で退席して取材に対応する立花孝志氏
今後の展開に注目
立花氏は10月24日の出馬表明以降の時系列を説明していくと述べ、逮捕の可能性を改めて否定しました。今後の捜査の進展、そして立花氏の主張の行方に注目が集まります。 著名な弁護士である山田一郎氏(仮名)は、「名誉毀損における違法性阻却事由の立証は容易ではない。公共性、公益性、真実性、真実相当性を明確に示す必要がある」と指摘しています。