韓国政界に激震が走っています。左派系最大野党「共に民主党」は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の職務を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾訴追手続き開始を発表しました。この異例の事態は、韓国政治の行方を大きく左右する可能性を秘めています。
弾劾訴追の背景:特別検察官任命と憲法裁判所人事
今回の弾劾訴追劇の背景には、尹大統領の内乱罪疑惑、金建希(キム・ゴンヒ)夫人をめぐる疑惑捜査のための特別検察官任命問題、そして憲法裁判所の裁判官人事があります。
共に民主党は、韓首相が特別検察官任命法案の公布を見送ったこと、そして空席となっている憲法裁判所の裁判官3人の任命に難色を示していることに強く反発しています。
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野党の思惑:捜査の主導権確保と尹大統領への牽制
共に民主党は、特別検察官を早期に任命しなければ、警察、検察、「高位公職者犯罪捜査庁」(公捜庁)という三つの捜査機関による捜査が迷走すると懸念しています。大統領は在職中、内乱・外患罪でしか訴追されないため、特別検察官制度の導入が不可欠だと考えているのです。
また、憲法裁判所の裁判官人事についても、野党は左派系裁判官の補充が遅れている現状に危機感を抱いています。現在の6人の裁判官のうち4人は保守・中道とされ、尹大統領の弾劾審判において野党に不利な状況です。
弾劾訴追の可能性と今後の展望
大統領代行の弾劾訴追は憲政史上初の事態です。野党はこれまでにも尹大統領をはじめ、国防相、法相、行政安全相、多数の検事ら計20人以上の弾劾訴追案を提出しており、強引な手法との批判も出ています。
共に民主党は、韓首相が裁判官3人を任命しない場合、27日にも弾劾訴追案を国会に上程する構えです。今後の政局はさらに混迷を深めることが予想されます。
韓国の著名な政治学者、キム・ヨンチョル教授(仮名)は、「今回の弾劾訴追劇は、野党による政権への圧力という側面が強い。国民の支持を得られるかどうかが、今後の政局を左右するだろう」と分析しています。
まとめ:韓国政界の動向から目が離せない
首相の弾劾訴追という異例の事態は、韓国政界に大きな波紋を広げています。今後の動向から目が離せません。 jp24h.comでは、引き続きこの問題を深く掘り下げ、最新の情報を皆様にお届けしていきます。