2025年度予算案:115兆円突破!社会保障費増大、防衛費増額、そして財源の課題

2025年度予算案が決定しました。歳出総額は、なんと115兆円を超え、過去最大を記録。高齢化社会の進展に伴う社会保障費の増大、保育の質向上への投資、そして防衛力の強化に向けた防衛費の増額など、様々な課題への対応が盛り込まれた今回の予算案。しかし、その一方で、財源確保の難しさも浮き彫りになっています。

社会保障費と保育への投資:未来への布石

少子高齢化が加速する中、社会保障費は38兆2778億円と巨額を計上。年金や医療といった国民生活の基盤を支えるための支出は、今後も増加の一途をたどると予想されます。 また、未来を担う子供たちへの投資も重視されており、保育士の配置改善など保育の質の向上に2903億円が割り当てられています。これは、働く親世代の支援強化と、子供たちの健やかな成長を促すための重要な施策と言えるでしょう。

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防衛費増額:安全保障への取り組み

国際情勢の緊迫化を受け、防衛費は8兆7005億円に達しました。これは、我が国の安全保障を確保するための重要な投資です。 近年の地政学リスクの高まりを踏まえ、防衛力の強化は喫緊の課題となっています。

財源確保の課題:借金への依存

過去最大の78兆4400億円という税収を見込むものの、歳出を賄いきれず、国債を新たに28兆6490億円発行する予定です。これは、財源の約4分の1を借金に頼るという厳しい財政状況を意味します。 持続可能な財政運営を実現するためには、歳出の効率化と歳入の拡大に向けた抜本的な改革が不可欠です。「健全な財政」という観点からは、更なる議論が必要です。財政専門家である山田太郎氏(仮名)は、「将来世代への負担を軽減するためにも、歳出改革と歳入改革の両輪で取り組む必要がある」と指摘しています。

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予算案の行方:国会審議と解散の可能性

衆議院で過半数を割り込む「少数与党」という状況下、年明けの通常国会での予算案審議は難航が予想されます。石破首相は、予算案の早期成立を目指す姿勢を示しつつも、野党の協力が不可欠であることを強調。さらに、予算案が否決された場合には、衆議院解散・総選挙も辞さない考えを示し、野党を牽制しました。 今後の国会審議の動向に注目が集まります。

まとめ:未来への投資と課題

2025年度予算案は、社会保障、保育、防衛といった重要な分野への投資を重視する一方で、財源確保という大きな課題を抱えています。 今後の日本経済の行方を左右する重要な予算案。国民一人一人がその内容を理解し、関心を持ち続けることが大切です。