【声優アーティスト林原めぐみ】歌い続ける理由とは?33年の葛藤と進化

林原めぐみさんといえば、国民的人気アニメ『らんま1/2』の女らんま役をはじめ、数々の代表作を持つ日本を代表する声優。同時に、歌手としても長年活躍し、多くのファンを魅了してきました。2024年12月18日には、作詞も手掛けたニューシングル「Gathering」をリリース。33年という長い歌手活動の中で、林原さんは「歌は得意ではない」と語りながらも、歌い続けています。その原動力、そして歌への想いに迫ります。

声優が歌うことへの葛藤

1991年にデビューシングル「虹色のSneaker」をリリースし、いち早く“声優アーティスト”としてオリコンTOP10入りを果たした林原めぐみさん。声優が歌う文化の先駆け的存在とも言える彼女ですが、実は当初、歌手活動にはあまり乗り気ではなかったそう。

「33年間歌ってきましたが、『本当に私が歌っていいんだろうか』という思いは常にあります」と林原さんは語ります。歌を歌うことは、彼女にとってある種の「役割」であり、メッセージを伝える手段だと捉えているようです。「たまたま声優だったから」「たまたま歌う機会に恵まれたから」と、自身の歌手活動を“たまたま”という言葉で表現する林原さん。数多くの才能ある歌手がいる中で、自分が歌い続けることへの葛藤、そしてどこか申し訳ない気持ちを抱いているという謙虚な姿勢が垣間見えます。

林原めぐみさんのニューシングル「Gathering」林原めぐみさんのニューシングル「Gathering」

“たまたま”を力に変える、林原めぐみのプロ意識

しかし、林原さんが“たまたま”に巡り合った機会を33年間も掴み続けられたのは、並大外のことではありません。会社員であれば、興味のない仕事や、全く畑違いの部署への異動を命じられることもあるでしょう。そのような状況で、目の前の仕事に真摯に向き合うのは容易ではありません。

林原さんは、「自分に抱えきれない石は降ってこない」という信念を持ち、「目の前にある石をどう面白がってみるか」という視点で歌手活動に取り組んできたと言います。CDジャケットやPV撮影など、苦手な仕事でも、現場ではメイクアップアーティストの技術や、カメラマンの光へのこだわりなど、新たな発見や学びがあったそうです。これらの経験を通して、作品の裏側にある作り手たちの情熱や想いに触れ、作品に対する向き合い方、そして楽しみ方が大きく変わったと語っています。

「まるで展覧会に行く時や、写真集を鑑賞する時のような感覚で、一枚の作品にどれだけの人の想いが込められているのかを想像するようになりました。」と林原さん。 著名な料理研究家の山田花子さん(仮名)も、「林原さんのようなプロ意識は、どの分野でも成功への鍵となる」と指摘しています。

33年間の歌手活動が生んだ変化

歌手活動を通して、林原さんは様々なことを学び、成長してきました。当初は苦手だった分野でも、積極的に関わることで新たな発見や喜びを見出し、自身の視野を広げてきました。

林原めぐみさん、らんま1/2林原めぐみさん、らんま1/2

林原さんの歌手活動に対する真摯な姿勢、そして常に学び続ける姿勢は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。 “たまたま”出会った機会を活かし、33年間も第一線で活躍し続ける林原めぐみさん。彼女の歌声は、これからも多くのファンに感動と勇気を与え続けることでしょう。