ロイター通信によると、旧ソ連構成国ジョージアで29日、ロシアに融和的な与党「ジョージアの夢」が支持する保守系のミハイル・カベラシビリ氏(53)が新大統領に就任した。欧米がジョージアをロシアとの戦争に巻き込もうとしていると主張するなど反欧米的な姿勢で知られ、29日の就任式後、「(国家の)発展に必要なのは平和だ」と述べた。
サロメ・ズラビシビリ前大統領(72)は与党が勝利した10月の議会選で不正があったと主張し、退任を拒否していたが、29日に官邸を退去した。カベラシビリ氏を正統な大統領と認めず、政治活動を続ける意向を示した。首都トビリシでは29日、新大統領就任に抗議する大規模なデモが行われた。拘束者も出ている模様だ。