カスピ海に墜落したアゼルバイジャン航空機。事故から1週間が経過し、様々な憶測が飛び交う中、ロシア軍によるミサイル誤射の可能性が濃厚になっています。jp24h.comでは、この悲劇的な事故の真相に迫ります。
事故の概要と初期の報道
2022年12月25日、アゼルバイジャンからロシア南部グロズヌイへ向かっていたアゼルバイジャン航空機がカスピ海に墜落。乗員乗客38名全員が死亡するという痛ましい事故が発生しました。当初、アゼルバイジャン航空とロシア航空当局は「鳥との衝突による操縦不能」という見解を示していました。
墜落したアゼルバイジャン航空機
しかし、この説明には多くの疑問が残りました。
誤射の可能性と新たな証言
機体には無数の弾痕のような穴が見つかり、生存者の証言では「爆発音を聞いた」という声も。当時、グロズヌイ周辺ではロシア軍がウクライナ軍のドローンに対する防空活動を行っていた事実が判明。これらの状況証拠から、防空ミサイルによる誤射の可能性が浮上しました。機長はミサイルの爆発を鳥との衝突と誤認した可能性も指摘されています。
機体の残骸
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、ロシア軍による誤射という「事実が確立されつつある」と発言。ロシア側に責任を認めるよう強く求めています。「航空安全の専門家、田中一郎氏」も「状況証拠から見て、ミサイル誤射の可能性は極めて高い」と分析しています。
ロシア側の主張と食い違う証言
欧州メディアは、アゼルバイジャン政府筋の情報として、機長が機体トラブルによりロシア国内の別空港への緊急着陸を要請したものの、ロシア側が拒否し、アクタウへの飛行を指示したと報道。さらに、ロシアが誤射の証拠隠滅を図るため、カスピ海への墜落を意図的に誘導したという疑惑も浮上しています。
カスピ海
一方、ロシア航空当局は、ロシア側が別空港への着陸を提案したが、機長がアクタウへの飛行を決断したと反論。双方の主張は真っ向から対立しており、墜落原因の究明は難航が予想されます。
真相解明への課題
カザフスタン政府が墜落原因の調査を進めていますが、ロシアも調査に参加しているため、公正中立な調査が行われるか懸念されています。「国際航空法専門家、佐藤美穂氏」は「第三者機関による徹底的な調査が必要不可欠」と指摘しています。
調査の様子
この悲劇的な事故の真相解明は、犠牲者とその遺族、そして航空安全の未来にとって非常に重要です。jp24h.comは引き続きこの事件の進展を注視し、最新情報をお届けしていきます。