ウクライナ侵略を続けるロシア軍の総司令官、ゲラシモフ参謀総長は8月30日、露軍の「春季・夏季作戦」の成果を総括する会議を開いた。ゲラシモフ氏は、露軍が3月以降に3500平方キロ以上のウクライナ領土と149の集落を制圧したと主張。「戦略的主導権は完全にわが軍にある」と述べ、露軍の優勢を強調した。会議での発言を露国防省が発表した。
ゲラシモフ氏は、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州のうち、現時点で露軍が東部ルハンスク州の99・7%▽同ドネツク州の79%▽南部ヘルソン州の76%▽同ザポリージャ州の74%-を支配下に置いていると主張した。
このほか、露軍が越境攻撃を続ける北東部スムイ州で210平方キロと13の集落を制圧した上、東部ドニプロペトロウスク州でも7集落を制圧したと発言。また、東部ハルキウ州の要衝クプヤンシク市も露軍が包囲し、同市の約半分を支配していると述べた。
ゲラシモフ氏は露軍によるウクライナへの長距離攻撃にも言及。春~夏に軍需工場など76カ所に精密攻撃を加えたと述べた。8月28日のウクライナの首都キーウへの攻撃についても軍需工場が標的だったと主張した。
28日のキーウへの攻撃に関し、ウクライナは子供4人を含む25人が死亡したと発表している。(小野田雄一)