韓国旅客機墜落事故：全犠牲者179名の身元確認、フライトレコーダーは米国で分析へ

務安国際空港で発生した旅客機墜落事故から数日、痛ましいニュースが続々と明らかになっています。韓国国土交通省は1月1日、墜落事故の犠牲者全員、179名の身元が確認されたと発表しました。この事故は韓国社会に大きな衝撃を与え、関係者や国民の悲しみは計り知れません。

フライトレコーダーの分析は米国へ

事故原因の究明に不可欠なフライトレコーダーは、一部が破損しており、データ保存と電源供給をつなぐコネクターが欠落している状態です。韓国国土交通省は国内でのデータ取り出しは「不可能」と判断し、米国家運輸安全委員会（NTSB）に分析を依頼することを決定しました。NTSBは航空事故調査において世界トップレベルの技術と経験を有しており、事故原因の解明に大きく貢献することが期待されています。

フライトレコーダーの画像

一方、ボイスレコーダーの記録は抽出が完了し、音声ファイルへの変換作業が進められています。専門家によると、ボイスレコーダーの音声分析によって、コックピット内の状況や乗務員の会話内容が明らかになり、事故原因の解明に繋がる重要な手がかりが得られる可能性が高いとのことです。

生存者2名の状況

奇跡的に生存した2名の乗員は、後方非常口付近で救助されたと報じられています。聯合ニュースによると、2人は後方の補助席に座っていたと推定されています。航空安全の専門家である田中一郎氏（仮名）は、「後方座席は墜落事故において生存率が高い傾向がある」と指摘し、今回のケースもその一例と言えるかもしれません。