■ 悠仁さまデビュー元年、注目される「成年の記者会見」
昨年(令和6年)の幕開けは、突如として発生した「能登半島地震」から始まった。これによって翌日に予定されていた、皇居での一般参賀は取りやめとなり、皇室の方々の胸に沈痛な思いを残したまま、新たな年を迎えたのである。
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その後、3月と4月に両陛下が被災地を見舞われ、12月には豪雨被害のお見舞いに訪れている。
また、愛子さまは、大学卒業と就職、初の単独地方公務、園遊会デビューと、本格的に成年皇族としてのお務めを果たされてきた。
国民と共に歩まれ、多忙を極めた皇室の方々の一年であったが、今年はどのような出来事が待っているのだろうか。
令和7年の皇室に関して、早い時期に大きな注目を集めるのは、昨年9月に18歳になられた秋篠宮家の長男、悠仁さまの成年の記者会見だろう。4月には筑波大学に進学されるが、記者会見はその前後に行われるのではと見られている。
3年前、完璧な受け答えで、国民的人気を高めた愛子さまと比較されるだろうが、逆に考えれば、非の打ちどころのない記者会見を行うことで、秋篠宮家に対するバッシングが沈静化するかもしれない。
そうなれば未来の天皇への期待も高まり、国民から多くの支持を集めることだろう。今年以降、お出ましの機会は確実に増えていくはずで、そうすれば悠仁さまの親しみやすい人間性や、お心遣いを目にするようになるのではないか。
その点について皇室解説者の山下晋司氏は、こう予想する。
「悠仁親王殿下は成年になったとはいえ、大学や大学院に在学中は学業優先ですから、公務は学業に支障がない範囲にとどまるでしょう。変わるとすれば、これまでのようにご両親と一緒ではなく、お一人でのお出ましが増えることかと思います」
まさに、令和7年は悠仁さまデビュー元年の、記念すべき年となるのだろう。
■ 愛子さま初の公式外国訪問がブラジルになる可能性が高い理由
3月には、コロナ禍後では初の国賓となるブラジルのルラ大統領の招待が調整されている。国賓となれば、皇居宮殿での晩餐会が開かれ、おそらく愛子さまも出席されるだろう。悠仁さまも出席されるかもしれない。お二人とも初めての国賓との晩餐会だ。
華麗なドレスをお召しになって、ブラジル政府関係者と歓談される愛子さまの様子が、今から目に浮かぶ。
外交儀礼と言ってしまえばそれまでだが、ルラ大統領から「ぜひ、ブラジルへ」と招待されるかもしれない。そうなった場合、調整がうまくいけば、年内に愛子さまがブラジルを訪問される可能性もある。
実現すれば、愛子さまにとって初めての外国公式訪問となり、大きな話題となるのは明らかだ。マスコミ各社も、こぞって同行することだろう。
愛子さまがブラジルを訪れる可能性が高いことには、実は根拠がある。
まず1982年10月に、当時22歳の天皇陛下が初めての外国公式訪問で、ブラジルを訪問されている。その6年後には、秋篠宮さまが、やはり初の外国公式訪問でブラジルを訪問された。
1995年11月、上皇ご夫妻の長女・紀宮さま(現・黒田清子さん)の、初の外国公式訪問の地もブラジルだった。日系人が多く親日的なブラジルとの友好を、皇室は長年にわたって積極的に推進してきたと言えるのだ。
とすれば、愛子さま初の公式な外国ご訪問が、ブラジルになることは必然的とも言えるのではないだろうか。